食卓に春を告げるアーティチョーク

食卓に春を告げるアーティチョーク

料理を知りたい

先生、『アルティショー』って聞いたことあるんですけど、どんな野菜ですか?

料理研究家

『アルティショー』は、つぼみの部分を食べる野菜だよ。チョウセンアザミとも呼ばれているんだ。見た目は、緑色の松ぼっくりのような形をしているんだよ。

料理を知りたい

松ぼっくりみたい!どうやって食べるんですか?

料理研究家

ゆでて、葉っぱ一枚一枚をはがして、付け根の柔らかい部分を歯でこそげとって食べるんだよ。中心部分も食べられるよ。味は、ゆでたとうもろこしに少し似ていると言われているね。

artichautアルティショーとは。

「料理」や「台所」に関する言葉で、『アーティチョーク』(チョウセンアザミ)について説明します。

アーティチョークってどんな野菜?

アーティチョークってどんな野菜?

アーティチョークは、つぼみの部分を食べる少し変わった野菜です。和名では朝鮮薊(チョウセンアザミ)と呼ばれ、その名の通り薊の仲間です。 遠いヨーロッパの地中海沿岸が生まれ故郷で、古代ギリシャ・ローマ時代から人々に親しまれてきました。日本ではまだ珍しい野菜ですが、ヨーロッパやアメリカでは食卓の常連です。

見た目は、緑色の松ぼっくりや蓮の花のつぼみに似て、独特の姿をしています。春から初夏にかけて旬を迎え、この時期は市場に新鮮なアーティチョークが並びます。日本では缶詰や瓶詰のものが多く出回っており、手軽に買うことができます。

生のアーティチョークは、加熱するとホクホクとした食感になり、他にはない風味とほのかな甘みが口の中に広がります。栄養価も高く、ビタミンCや食物繊維、カリウムなどを豊富に含んでいます。また、ポリフェノールの一種であるシナリンという成分が含まれており、肝臓の働きを良くしたり、コレステロール値を下げたりする効果が期待されています。

アーティチョークは、外側の固い葉を一枚一枚剥がしながら食べます。葉の根元の柔らかい部分を歯でこそげ取るようにして味わいます。中心部にある「ハート」と呼ばれる部分は特に柔らかく、アーティチョークの一番美味しい部分と言われています。蒸したり、茹でたり、焼いたり、様々な調理法で楽しめます。オリーブオイルと塩でシンプルに味わうのも良いですし、肉料理やパスタの具材としても美味しくいただけます。

見た目にも美しく、栄養も豊富なアーティチョーク。食卓に彩りを添えるだけでなく、健康にも良い、魅力的な野菜です。

項目 説明
名称 アーティチョーク (朝鮮薊)
原産地 地中海沿岸
春から初夏
入手方法 生鮮品、缶詰、瓶詰
外観 緑色の松ぼっくりや蓮の花のつぼみに似ている
食感 加熱するとホクホク
独特の風味とほのかな甘み
栄養価 ビタミンC、食物繊維、カリウム、シナリン
シナリンの効果 肝機能向上、コレステロール値低下
食べ方 外側の葉を一枚一枚剥がして、根元の柔らかい部分を歯でこそげ取る。中心部の「ハート」は特に柔らかい。
調理法 蒸す、茹でる、焼く

アーティチョークの下ごしらえ

アーティチョークの下ごしらえ

西洋薊は、日本ではまだ馴染みが薄い野菜かもしれませんが、独特の風味と食感を持つ魅力的な食材です。生の西洋薊は下ごしらえに少々手間がかかりますが、その工程さえも楽しめるのが西洋薊の魅力の一つと言えるでしょう。丁寧に下ごしらえをすることで、西洋薊本来の繊細な味を最大限に引き出すことができるので、ぜひ挑戦してみてください。

まず、西洋薊をよく水洗いし、泥や汚れを落とします。それから、外側の硬い葉を一枚ずつ剥いていきます。葉の先端は鋭いので、手を傷つけないよう注意が必要です。硬い葉を剥き進めていくと、中心に近い部分はやわらかい葉になります。このやわらかい葉も、付け根に近い部分は硬いので、包丁で切り落とします。硬い葉を全て取り除くと、西洋薊の中心部にある、やわらかい蕾のような部分が現れます。これが西洋薊の最も美味しい部分です。

次に、西洋薊の茎の部分を切り落とします。茎の部分は繊維質で硬いため、食用には向きません。茎を切り落とした後、西洋薊の底の部分を平らに切り、安定するようにします。そして、残った葉の先端、特に紫色の部分はアクが強く、えぐみがあるので、キッチンバサミなどで切り落とします

西洋薊は切り口からすぐに変色してしまうため、変色を防ぎ、風味をまろやかにするために、用意しておいたレモン汁または酢を混ぜた水に浸けておきます。ボウルに水を張り、レモンか酢を大さじ2、3杯ほど加えれば準備完了です。下ごしらえした西洋薊をこの水に浸け、15分ほど置いておきます。これで下ごしらえは完了です。

下ごしらえした西洋薊は、蒸したり、茹でたり、焼いたり、様々な調理法で楽しむことができます。西洋薊の中心部分が柔らかくなるまで加熱することが大切です。竹串がすっと通るようになったら、火が通った合図です。西洋薊のほろ苦さと独特の風味は、様々な料理に深みを与えてくれます。ぜひ、西洋薊を使った料理に挑戦し、その奥深い味わいを楽しんでみてください。

手順 詳細 ポイント
1. 洗浄 西洋薊をよく水洗いし、泥や汚れを落とす。
2. 外側の葉を取り除く 外側の硬い葉を一枚ずつ剥き、中心に近い柔らかい葉の付け根の硬い部分も切り落とす。 葉の先端は鋭いので、手を傷つけないよう注意。
3. 茎を切り落とす 茎の部分を切り落とし、底の部分を平らに切る。 茎は繊維質で硬いため、食用には向かない。
4. 葉の先端を切る 残った葉の先端、特に紫色の部分をキッチンバサミなどで切り落とす。 紫色の部分はアクが強く、えぐみがある。
5. レモン水または酢水に浸ける 変色を防ぎ、風味をまろやかにするために、用意しておいたレモン汁または酢を混ぜた水に浸けておく。(水にレモンか酢を大さじ2、3杯) 切り口からすぐに変色するため、15分ほど浸ける。
6. 加熱 蒸したり、茹でたり、焼いたりする。 中心部分が柔らかくなるまで加熱する(竹串がすっと通るまで)。

アーティチョークの美味しい食べ方

アーティチョークの美味しい食べ方

チョウセンアザミ、別名アーティチョークは、つぼみを食べる珍しい野菜です。独特の風味と食感があり、様々な料理に活用できる万能食材です。調理法によって様々な味わいを楽しめるのも魅力の一つです。

最もシンプルな食べ方は、ゆでたアーティチョークの葉を一枚ずつはがし、歯で実をこそげ落としながら食べる方法です。外側の葉は少し苦味があるので、塩やレモン汁につけて食べると苦味が和らぎます。中心に近づくにつれて葉は柔らかくなり、ほんのりとした甘みが楽しめます。中心部分にある「ハート」と呼ばれる部分は特に柔らかく美味なので、大切に味わってください。オリーブ油と塩、レモン汁でシンプルに味わうのがおすすめです。

アーティチョークは、ゆでる以外にも様々な調理法で楽しむことができます。蒸したアーティチョークはサラダに加えると、彩り豊かで風味豊かな一品になります。また、パスタやピザの具材として使ったり、肉料理の付け合わせにしたりするのもおすすめです。鶏肉や豚肉との相性は抜群です。

その他、アーティチョークをペースト状にしてディップにしたり、衣をつけて揚げたりするのもおすすめです。ペースト状にしたアーティチョークは、パンや野菜に塗って食べると、アーティチョークの風味を存分に楽しめます。衣をつけて揚げると、外はカリッと中はホクホクとした食感が楽しめます。

アーティチョークは、少し変わった野菜ですが、様々な調理法で楽しむことができます。色々な食べ方を試して、お好みの調理法を見つけてみてください。

調理法 詳細 ポイント
ゆでる 葉を一枚ずつはがし、歯で実をこそげ落とす。 外側の葉は塩やレモン汁につけて食べると苦味が和らぐ。中心部の「ハート」は特に美味。
蒸す サラダに加える。 彩り豊かで風味豊かな一品になる。
パスタ/ピザ 具材として使う。
肉料理 付け合わせにする。 鶏肉や豚肉との相性は抜群。
ペースト ディップにする。パンや野菜に塗る。 アーティチョークの風味を存分に楽しめる。
揚げる 衣をつけて揚げる。 外はカリッと中はホクホク。

アーティチョークの保存方法

アーティチョークの保存方法

鮮やかな緑色で、つぼみがしっかりと締まっている新鮮な西洋薊は、冷蔵庫で保存するのが基本です。 冷蔵庫に入れる前に、軽く湿らせた台所の紙で西洋薊全体を丁寧に包みます。これは、乾燥を防ぎ、みずみずしさを保つための大切な作業です。さらに、西洋薊を包んだ紙ごと、野菜室に保存する用の穴の開いたビニール袋に入れます。袋に入れることで、冷蔵庫内の乾燥した空気から西洋薊を守り、より長く鮮度を保つことができます。このように適切に保存すれば、生の西洋薊は冷蔵庫で3日から4日ほど日持ちします。

西洋薊は切ってしまうと、空気に触れることで切り口から茶色く変色しやすいため、カットしたものはすぐに保存する必要があります。変色を防ぐには、切った西洋薊をレモンの絞り汁や酢を少し加えた水に浸けるのが効果的です。 酸性の液体に浸けることで変色を防ぎ、美しい色合いを保つことができます。カットした西洋薊も、湿らせた紙で包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。ただし、カットした西洋薊は生のものよりも早く傷むので、2日以内に使い切るように心がけてください。

生の西洋薊をすぐに使い切ることができない場合は、冷凍保存するという方法もあります。冷凍保存する際は、生のまま冷凍するのではなく、下茹でしてから冷凍することが重要です。下茹ですることで、酵素の働きが止まり、冷凍焼けや風味の劣化を防ぐことができます。下茹でした西洋薊は水気をよく切り、小分けにして冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。冷凍した西洋薊は、使うときに解凍する必要はありません。凍ったまま調理に使うことができるので便利です。例えば、煮込み料理や炒め物などに加えて、西洋薊の独特の風味と食感を楽しみましょう。適切な保存方法を知り、西洋薊の美味しさを最大限に活かしましょう。

保存方法 手順 保存期間
冷蔵(丸ごと) 1. 湿らせたキッチンペーパーで包む
2. 穴あきビニール袋に入れて野菜室へ
3~4日
冷蔵(カット後) 1. レモン汁/酢水に浸ける
2. 湿らせたキッチンペーパーで包む
3. ビニール袋に入れて冷蔵庫へ
2日以内
冷凍 1. 下茹でする
2. 水気を切る
3. 小分けにして冷凍用保存袋へ

まとめ

まとめ

アーティチョークは、つぼみを食べる珍しい野菜です。日本ではまだ馴染みが薄いですが、ヨーロッパでは広く親しまれています。特に春の旬の時期には、市場に新鮮なアーティチョークが並び、食卓を彩ります。独特の風味とホクホクとした食感、そして豊富な栄養価が、アーティチョークの魅力です。

アーティチョークの下ごしらえは、少し手間がかかります。まず、外側の硬い葉を剥がし、中心の柔らかい部分を取り出します。そして、変色を防ぐために、レモン汁をまぶしておきます。このひと手間が、アーティチョーク本来の味を引き出す大切なポイントです。

アーティチョークは、様々な調理法で楽しめます。蒸したり、茹でたり、焼いたりすることで、それぞれの持ち味が引き立ちます。蒸したアーティチョークは、素材本来の風味を存分に味わえます。茹でたアーティチョークは、柔らかく、食べやすいのが特徴です。また、焼いたアーティチョークは、香ばしく、風味が増します。

旬の時期に手に入る生のアーティチョークは、格別の美味しさです。缶詰や瓶詰のアーティチョークも手軽で良いですが、生のアーティチョークは、みずみずしく、食感も抜群です。旬の時期には、ぜひ生のアーティチョークに挑戦してみてください。新鮮なアーティチョークの美味しさを発見できるはずです。

アーティチョークは、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。特に、肝機能の働きを助ける成分が含まれているとされ、健康にも良い野菜として注目されています。また、アーティチョークには、ほのかな甘みと苦味があり、他の野菜にはない独特の風味も魅力です。

少し珍しいアーティチョークですが、調理法も様々で、栄養価も高い魅力的な野菜です。食卓に一品加えるだけで、春の訪れを感じられるでしょう。ぜひ、アーティチョークを味わってみてください。

特徴 詳細
種類 つぼみを食べる珍しい野菜
産地 ヨーロッパ(日本では馴染みが薄い)
独特の風味、ホクホクとした食感、ほのかな甘みと苦味
栄養 ビタミン、ミネラル、食物繊維豊富、肝機能の働きを助ける成分
下ごしらえ 外側の硬い葉を剥がし、中心の柔らかい部分を取り出し、レモン汁をまぶす
調理法 蒸す(素材本来の風味)、茹でる(柔らかく食べやすい)、焼く(香ばしく風味が増す)
入手方法 生、缶詰、瓶詰