万能型!パウンド型の魅力

万能型!パウンド型の魅力

料理を知りたい

先生、パウンド型って、何ですか?

料理研究家

パウンド型は、ケーキを焼く時に使う型だよ。長方形で深さがあって、よくパウンドケーキを作るのに使われるね。他にも、バターケーキやフルーツケーキ、ミートローフを作る時にも使われるよ。だから、「ローフ型」とも呼ばれるんだよ。

料理を知りたい

どんな材料でできているんですか?大きさも色々あるんですか?

料理研究家

材質はステンレスや、熱に強いガラス、フッ素樹脂加工などがあるよ。大きさもいくつか種類があるけど、長辺が18cmのものがよく使われているね。

パウンド型とは。

お菓子作りに使う『パウンド型』について説明します。パウンド型は、パウンドケーキやバターケーキ、フルーツケーキといった焼き菓子を作る際に使用する、長方形で深さのある型のことです。材質はステンレスや、熱に強いガラス、焦げ付きにくい加工がされたものなど様々です。大きさも何種類かありますが、長い方の辺が18cmのものがよく使われています。また、ひき肉を型に入れて焼く料理にも使えるため、『ローフ型』と呼ばれることもあります。

様々な材質

様々な材質

お菓子作りに欠かせないパウンド型。その材質は実に様々で、それぞれに特徴があります。まず、ステンレス製のパウンド型は、その頑丈さ熱を伝える力のバランスが魅力です。全体に熱が均一に伝わるため、焼きムラができにくく、美しい焼き上がりを実現します。また、錆びにくく洗いやすいので、長く愛用することができます。次に、耐熱ガラス製のパウンド型。こちらは中身が見えるため、焼き加減を確認しやすく、焦げ付きを防ぐことができます。見た目も美しく上品なので、焼き上がったお菓子をそのまま食卓に出しても素敵です。オーブン料理にも転用できるという利点もあります。そして、焦げ付きにくいのがフッ素樹脂加工のパウンド型です。型からスムーズに外せるため、お菓子の形を崩す心配がありません。お菓子作り初心者の方にもおすすめです。最近では、柔らかく型崩れしにくいシリコン製のパウンド型も人気を集めています。使用後のお手入れも簡単で、収納場所にも困りません。また、金属製に比べて軽く、取り扱いしやすいのも嬉しい点です。このように、パウンド型には様々な材質があります。それぞれの特徴を踏まえ、作るお菓子の種類お手入れのしやすさ予算などを考慮して、ご自身にぴったりの一品を見つけてください。パウンド型選びが、より一層お菓子作りを楽しくしてくれるでしょう。

材質 特徴 メリット デメリット おすすめの人
ステンレス 頑丈、熱伝導が良い 焼きムラが少ない、美しい焼き上がり、錆びにくい、洗いやすい、長持ち 価格が高い場合もある 本格的なお菓子作りをする人
耐熱ガラス 中身が見える 焼き加減を確認しやすい、焦げ付きを防げる、見た目も上品、オーブン料理にも転用可能 割れる可能性がある、熱伝導がステンレスより劣る 焼き加減を見ながらお菓子を作りたい人、オーブン料理も楽しみたい人
フッ素樹脂加工 焦げ付きにくい 型からスムーズに外せる、お菓子の形を崩さない フッ素樹脂加工が剥がれる場合がある お菓子作り初心者の人
シリコン 柔らかい、型崩れしにくい、軽い お手入れ簡単、収納しやすい、取り扱いやすい 熱伝導が劣る、耐久性が低い場合もある 手軽に作りたい人、収納スペースが少ない人

様々な大きさ

様々な大きさ

焼き菓子を作る際に活躍するパウンド型は、実に様々な大きさで販売されています。お店でよく見かけるのは、長辺が18cm程のものです。しかし、それ以外にも小さいものから大きいものまで、多様なサイズが存在します。そのため、何を作るか、誰のために作るかによって、適切な大きさのパウンド型を選ぶことが重要です。

例えば、一人暮らしの方や、少しだけ食べたい時、お試しで少量だけ作りたいといった場合には、小さめの型が便利です。小さめの型ならば、生地が少なくても型いっぱいに広がり、見た目も綺麗に仕上がります。また、食べきれる量を作ることで、食品ロスを防ぐことにも繋がります。反対に、大家族や、友達を招いてのパーティーなど、大人数で食べる際には、大きめの型を選びましょう。一度にたくさん焼けるので、手間が省けます。大人数で切り分けて食べる楽しみも味わえます。

また、パウンド型は大きさだけでなく、高さも様々です。高さのある型は、生地を高く盛り上げて焼くことができるため、ふんわりとしたボリュームのあるケーキを作りたい時に最適です。シフォンケーキのように、高く膨らむ生地にも向いています。

パウンド型を選ぶ際には、作りたいお菓子の分量や食べる人数、そしてどのような仕上がりにしたいかを考えて、最適な大きさの型を選びましょう。焼き型を選ぶことは、お菓子作りにおいて最初の大切な一歩です。そして、型の大きさが変わると、必要な焼き時間も変わってくるという点にも注意が必要です。小さめの型は早く焼き上がり、大きめの型は焼き上がるまでに時間がかかります。レシピに記載されている型の大きさと、実際に使用する型の大きさが異なる場合は、焼き時間を調整する必要があるでしょう。レシピをよく読んで、適切な焼き時間で美味しいお菓子を作りましょう。

パウンド型の大きさ 適切な場面 メリット
小さい型 一人暮らし、少量を作りたい場合、お試しで作りたい場合 生地が少なくても綺麗に仕上がる、食品ロスを防げる、早く焼き上がる
大きい型 大家族、大人数で食べる場合 一度にたくさん焼ける、手間が省ける、切り分けて食べる楽しみ
高さのある型 ふんわりとしたケーキを作りたい場合、シフォンケーキなど 生地を高く盛り上げて焼ける、ボリュームのあるケーキができる

パウンドケーキを作る

パウンドケーキを作る

四角い型で焼く、馴染み深いお菓子、パウンドケーキ。その名前の由来は、材料であるバター、砂糖、卵、小麦粉をそれぞれ1ポンドずつ使うことからきています。今では、それぞれの材料の比率を調整することで、様々な食感や風味を楽しめるようになりました。

パウンドケーキ作りでまず大切なのは、材料の温度を揃えることです。バター、卵は室温に戻しておきましょう。こうすることで、材料が均一に混ざり合い、なめらかで口当たりの良い生地に仕上がります。バターは指で押すと軽くへこむくらいが目安です。卵は冷蔵庫から出して30分ほど置いておきましょう。

次に、バターをクリーム状になるまでよく混ぜます。泡立て器を使って、空気を含ませるようにふんわりと混ぜるのがポイントです。砂糖を数回に分けて加え、白っぽくもったりとするまで混ぜ続けます。卵も同様に数回に分けて加え、その都度よく混ぜ合わせましょう。分離しないように、泡立て器を一定方向に動かしながら混ぜるのがコツです。

粉類はふるいにかけてから加え、さっくりと混ぜ合わせます。混ぜすぎると生地が固くなってしまうので、粉っぽさがなくなれば混ぜるのを止めましょう。ゴムベラに持ち替えて、底から生地を返すように混ぜると、均一に混ざりやすくなります。

用意しておいた型に生地を流し込み、表面を平らにならします。型を軽く落として空気を抜き、予熱しておいたオーブンで焼成します。焼き時間はオーブンの機種や型の大きさによって異なりますが、竹串を刺してみて何も付いてこなければ焼き上がりです。焼きあがったパウンドケーキは型から取り出し、網の上で冷ましましょう。

お好みで粉砂糖をかけたり、アイシングを施したり、ドライフルーツやナッツを混ぜ込んだりと、様々なアレンジを加えて楽しむことができます。紅茶やコーヒーと共に、午後のひとときを彩る、素敵な焼き菓子です。

工程 説明 ポイント
材料の準備 バター、卵を室温に戻す。 バターは指で押すと軽くへこむ程度、卵は冷蔵庫から出して30分置く。
バターを混ぜる バターをクリーム状になるまで混ぜる。 泡立て器を使い、空気を含ませるようにふんわりと混ぜる。
砂糖を加える 砂糖を数回に分けて加え、白っぽくもったりとするまで混ぜる。
卵を加える 卵を数回に分けて加え、その都度よく混ぜる。 分離しないように、泡立て器を一定方向に動かしながら混ぜる。
粉類を加える ふるいにかけてから加え、さっくりと混ぜ合わせる。 混ぜすぎると固くなるので、粉っぽさがなくなればOK。ゴムベラで底から返すように混ぜる。
焼成 型に流し込み、表面をならし、空気を抜いて予熱したオーブンで焼く。 焼き時間はオーブンや型で異なる。竹串を刺して何も付いてこなければ焼き上がり。
仕上げ 型から出し、網の上で冷ます。 お好みで粉砂糖、アイシング、ドライフルーツなどを加える。

他の焼き菓子にも

他の焼き菓子にも

パウンド型は、その名の通りパウンドケーキを作るために作られた型ですが、実はパウンドケーキ以外にも様々な焼き菓子作りに役立ちます。その汎用性の高さから、お菓子作り初心者から上級者まで幅広く愛用されています。

まず、パウンドケーキと似た生地を使った焼き菓子を作る際に便利です。例えば、風味豊かなバターをたっぷり使ったバターケーキ。パウンド型で焼けば、しっとりとした食感に仕上がります。また、ドライフルーツやナッツを混ぜ込んだフルーツケーキも、パウンド型で焼き上げれば、具材が均等に散らばり、見た目も美しく仕上がります。レーズンやオレンジピール、くるみなど、お好みの具材を加えて、オリジナルのフルーツケーキを楽しめます。

さらに、生地に風味付けの粉類を加えることで、バリエーションを広げることができます。例えば、ココアパウダーを加えれば、濃厚なチョコレートケーキに。また、抹茶パウダーを加えれば、鮮やかな緑色が美しい抹茶ケーキを作ることができます。これらの粉類を加えることで、見た目にも華やかなケーキに仕上がります。生地に混ぜ込むだけでなく、層にしてマーブル模様に仕上げるのもおすすめです。

パウンド型は甘いお菓子だけでなく、食事系のケーキを作るのにも適しています。例えば、甘さを抑えたケークサレ。野菜やチーズ、ベーコンなどを混ぜ込んだ生地をパウンド型で焼けば、見た目も上品で、持ち運びにも便利な一品が出来上がります。朝食やブランチ、ちょっとしたおもてなしにもぴったりです。

このように、パウンド型は様々な焼き菓子作りに活躍する万能な型と言えるでしょう。ぜひ、色々なレシピに挑戦して、パウンド型を活用してみてください。

種類 材料・特徴 説明
パウンドケーキ バター しっとりとした食感
フルーツケーキ ドライフルーツ、ナッツ 具材が均等に散らばり、見た目も美しい
チョコレートケーキ ココアパウダー 濃厚なチョコレートケーキ
抹茶ケーキ 抹茶パウダー 鮮やかな緑色が美しい
ケークサレ 野菜、チーズ、ベーコンなど 甘さを抑えた、食事系のケーキ。見た目も上品で、持ち運びにも便利

ミートローフにも

ミートローフにも

パウンド型は、その名の通り、小麦粉、バター、砂糖、卵をそれぞれ1ポンドずつ使って作るパウンドケーキを作るのに最適な型です。しかし、その使い道は甘いお菓子作りだけにとどまりません。実は「ローフ型」とも呼ばれ、様々な料理、特にミートローフを作る際にも活躍するのです。

ミートローフを作る際は、まず牛ひき肉や豚ひき肉にみじん切りにした玉ねぎ、パン粉、牛乳、卵、そしてナツメグや黒胡椒などの香辛料を混ぜ合わせます。この肉だねをパウンド型にしっかりと詰め込み、オーブンでじっくりと焼き上げます。パウンド型を使うことで、焼き上がったミートローフは美しい長方形に仕上がり、切り分けやすく、食卓での見栄えも良くなります。焼き立ての香ばしい香りと共に、肉汁がじゅわっとあふれ出す様子は、食欲をそそります。

そのままでも十分に美味しいミートローフですが、トマトケチャップやデミグラスソースをかけると、さらに風味豊かになり、ご飯にもパンにもよく合います。また、付け合わせとして、滑らかなマッシュポテトや彩り豊かな温野菜、グリーンピースなどを添えれば、見た目も華やかな、立派なメイン料理に早変わりします。

このように、パウンド型はお菓子作りだけでなく、ミートローフのような料理にも使える、大変便利な型なのです。お手頃な価格で購入できるものも多いので、ぜひ一つ、台所に備えてみてはいかがでしょうか。

用途 材料 メリット その他
パウンドケーキ 小麦粉、バター、砂糖、卵 各1ポンド パウンドケーキに最適な型
ミートローフ 牛ひき肉/豚ひき肉、玉ねぎ、パン粉、牛乳、卵、ナツメグ/黒胡椒 美しい長方形に仕上がり、切り分けやすく、食卓での見栄えも良い。 トマトケチャップやデミグラスソースをかけると風味豊か。マッシュポテトや温野菜を添えると立派なメイン料理に。

お手入れ方法

お手入れ方法

お菓子作りに欠かせない道具の一つ、パウンド型。長く愛用するためには、毎日の丁寧なお手入れが肝心です。美味しいお菓子を焼き上げた後、すぐにお手入れに取り掛かるのが理想的です。

まず、型が熱いうちに、柔らかいスポンジを使って、内側全体を軽く撫でるように汚れを落とします。この時、ゴシゴシと強くこすってしまうと、型の表面に傷がついてしまうことがあるので、優しく丁寧に扱うことが大切です。洗剤を使う場合は、必ず中性洗剤を選びましょう。強いアルカリ性や酸性の洗剤は、型を傷める原因になります。中性洗剤を薄めたぬるま湯にスポンジを浸し、型を優しく洗います。

もし、焼き色が強く付いてしまったり、生地がこびり付いてしまった場合は、ぬるま湯にしばらく浸け置きしてから洗うと、汚れが浮き上がりやすくなります。焦げ付きが酷い場合は、木べらや竹べらなど、型を傷つけにくい素材の道具を使って、優しく剥がしましょう。金属製のたわしや研磨剤入りの洗剤は、型に傷を付けてしまうため、使用は避けましょう。

ステンレス製や耐熱ガラス製のパウンド型は、食洗機で洗うことも可能です。ただし、食洗機の機種や洗剤によっては、型が変色したり、傷が付いたりする可能性もあります。取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。また、フッ素樹脂加工が施された型は、特に傷つきやすいので、食洗機での洗浄は避け、必ず手洗いするようにしましょう。

洗い終わったら、清潔な布巾でしっかりと水気を拭き取り風通しの良い場所で完全に乾燥させます。濡れたまま放置すると、錆びやカビの原因になります。しっかりと乾燥させることで、型を清潔に保ち、長く使い続けることができます。

これらのお手入れのポイントをしっかりと守ることで、パウンド型を長く愛用し、美味しいお菓子を焼き続けることができます。少しの手間を惜しまず、丁寧にお手入れをしましょう。

お手入れ手順 ポイント 注意点
すぐに洗う 温かいうちに汚れを落とす
洗う 柔らかいスポンジで優しく洗う
中性洗剤を使用する
ゴシゴシこすらない
強いアルカリ性や酸性の洗剤を使用しない
焦げ付きのひどい場合 ぬるま湯に浸け置きする
木べらや竹べらで剥がす
金属製のたわしや研磨剤入りの洗剤を使用しない
食洗機 ステンレス製や耐熱ガラス製は使用可能(※) フッ素樹脂加工のものは手洗い
(※)機種や洗剤によっては変色や傷の可能性あり
乾燥 清潔な布巾で水気を拭き取る
風通しの良い場所で乾燥させる
濡れたまま放置しない