料理に欠かせない金漉しの魅力
料理を知りたい
先生、「金漉し」って、どういうものですか?名前からすると、金でできている漉し器なのかな?
料理研究家
いい質問だね!確かに「金漉し」って聞くと、金でできていると思っちゃうよね。でも、実はほとんどの場合、ステンレスでできているんだよ。細かい網目状になっていて、食材を漉す道具のことだよ。
料理を知りたい
へえー、ステンレス製なのに、どうして「金漉し」っていうんですか?
料理研究家
昔は真鍮(しんちゅう)という、金色に見える金属で作られていたから、その名残で「金漉し」と呼ばれているんだ。今では、目の大きさによって、細かいものから粗いものまで色々な種類があるんだよ。
金漉しとは。
「料理」や「台所」で使う道具、『金漉し』(金属製の網でできた、こし器のこと。目の粗さには種類があり、用途に合わせて使い分ける。)について
金漉しとは
金漉しとは、台所仕事で欠かせない調理道具の一つで、主に食材を漉したり、滑らかにするために使われます。材質は主にステンレス製の網で作られており、粉ふるいのように目の粗さがいくつか種類があるのが特徴です。この目の粗さによって、漉す食材や、どれくらい滑らかにしたいかによって使い分けることができます。
例えば、目の粗い金漉しは、茹でた野菜の水を切る時や、だし汁を漉す時などに役立ちます。だし汁に含まれる鰹節や昆布などの大きな食材を取り除き、澄んだだし汁を作ることができます。また、茹で上がった麺類、例えばうどんや蕎麦などを冷水で締める際にも、余分なぬめりを素早く洗い流すのに役立ちます。
一方、目の細かい金漉しは、滑らかな舌触りが求められる料理を作る際に活躍します。例えば、ポタージュやソース、ジャムなどを作る際に、食材の繊維や種などを取り除き、口当たりの良い滑らかな仕上がりにすることができます。また、カスタードクリームやプリン液などを漉すと、より滑らかで均一な状態になり、仕上がりの美味しさが格段に向上します。
このように、金漉しは目の粗さによって様々な用途があり、料理の仕上がりを左右すると言っても過言ではありません。家庭料理から専門的な料理まで、幅広い場面で活躍するため、一つ持っておくと大変便利な道具です。最近では、持ち手がついているものや、自立するもの、折りたたみ式のものなど、様々な形状の金漉しが販売されています。使う頻度や目的に合わせて、使いやすい金漉しを選ぶと良いでしょう。
目の粗さ | 用途 | 効果 |
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粗い | – 茹でた野菜の水切り – だし汁を漉す(鰹節、昆布など大きな食材を取り除き、澄んだだし汁を作る) – 麺類を冷水で締める(余分なぬめりを素早く洗い流す) |
– 食材の水切り – 不純物を取り除く |
細かい | – ポタージュ、ソース、ジャムなどの調理(食材の繊維や種などを取り除き、滑らかな舌触りにする) – カスタードクリーム、プリン液などを漉す(滑らかで均一な状態にする) |
– 滑らかで均一な状態にする – 口当たりの良い滑らかな仕上がり |
金漉しの選び方
料理に欠かせない道具の一つ、金漉し。用途に合わせて様々な種類があるので、上手な選び方を知っておくと、より快適に調理を楽しめます。
まず一番大切なのは目の粗さです。目の粗さは「網目」と呼ばれる数字で表され、この数字が大きいほど目が細かく、小さいほど目が粗くなります。例えば、網目が20番の金漉しは目が比較的粗いため、茹でた野菜の水切りや、だし汁の漉しなどに向いています。一方、網目が80番のものはきめ細かいので、滑らかな舌触りのソースや裏ごしした野菜のピューレ作りに最適です。このように、作る料理によって適した目の粗さが異なるので、どんな料理を作りたいかを考えて選ぶことが大切です。
次に枠の素材にも注目しましょう。丈夫で錆びにくいステンレス製の枠は、衛生面でも安心して使えます。また、お手入れのしやすさも選ぶ上での重要なポイントです。
さらに、持ち手の部分も確認しておきましょう。持ち手の形や大きさは、使いやすさに直結します。自分の手にしっかりと握りやすく、安定感のあるものを選びましょう。長時間使用する場合でも疲れにくい握り心地の良いものを選ぶのがおすすめです。
最後に、収納場所も考慮に入れましょう。重ねて収納できるタイプは、限られた調理スペースを有効活用できるので、キッチンの整理整頓にも役立ちます。
これらのポイントを踏まえて、自分にぴったりの金漉しを見つけて、毎日の料理をより一層楽しみましょう。
項目 | 詳細 |
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目の粗さ |
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枠の素材 |
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持ち手 |
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収納性 |
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金漉しの使い方
金漉しは、滑らかで口当たりの良い料理を作るために欠かせない調理器具です。様々な大きさや網目の細かさのものがあり、用途に合わせて使い分けることで、より一層料理の質を高めることができます。ここでは、金漉しの基本的な使い方と、より効果的な使い方、そしてお手入れの方法について詳しく説明します。
まず、金漉しを使う際に最も大切なのは、食材を優しく扱うことです。力を入れすぎて食材を押し付けると、食材が潰れて風味が損なわれたり、網目が変形したり破損する恐れがあります。特に、目の細かい金漉しを使う場合は、滑らかなペースト状に仕上げるために、ゴムベラなどを用いて優しく丁寧に漉してください。濾したい食材が固い場合は、少量ずつ漉すか、先に木べらなどで軽く潰してから漉すとスムーズに進みます。
金漉しを使った後は、速やかに洗うことが大切です。食材が網目に詰まったまま放置されると、乾燥してこびり付き、汚れが落ちにくくなります。洗う際は、柔らかいスポンジと中性洗剤を使い、網目を傷つけないように優しく丁寧に洗いましょう。目の細かい金漉しは、細かい部分に汚れが詰まりやすいので、流水だけで済ませずに、スポンジで丁寧に洗うことが重要です。また、金漉しによっては食洗機に対応しているものもありますので、取扱説明書を確認してください。
洗い終わった後は、水気をしっかりと拭き取り、完全に乾燥させてから収納しましょう。湿気が残っていると、錆びの原因となるばかりでなく、不衛生な状態にもつながります。清潔に保つことで、金漉しを長く使い続けることができます。
滑らかで繊細な舌触りを求めるなら、目の細かい金漉しを使いましょう。ポタージュやソース、お菓子作りに最適です。また、だし汁や煮汁を漉す際は、目の粗い金漉しを使うと便利です。このように、食材や料理に合わせて金漉しを使い分けることで、より美味しく、見た目も美しい料理を作ることができます。
項目 | 説明 |
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使い方 | 食材を優しく扱う。力を入れすぎると食材が潰れたり、網目が変形したりする。細かい金漉しの場合は、ゴムベラなどを用いて優しく漉す。固い食材は少量ずつ漉すか、先に軽く潰してから漉す。 |
お手入れ | 使用後は速やかに洗う。食材が乾燥してこびり付くのを防ぐため。柔らかいスポンジと中性洗剤を使用し、網目を傷つけないように優しく洗う。目の細かい金漉しは特に丁寧に洗う。食洗機対応のものは説明書を確認。 |
保管 | 洗った後は水気を拭き取り、完全に乾燥させてから収納する。湿気が残ると錆びや不衛生な状態の原因となる。 |
種類と用途 | 目の細かい金漉し:滑らかで繊細な舌触りを求める料理に最適(例:ポタージュ、ソース、お菓子)。 目の粗い金漉し:だし汁や煮汁を漉す際に便利。 |
金漉しのお手入れ
金漉しは、料理の下ごしらえや仕上げに欠かせない便利な調理器具です。しかし、目の細かい網目であるがゆえに、汚れが詰まりやすく、お手入れを怠ると錆びの原因にもなります。適切なお手入れ方法を身につけ、長く大切に使い続けましょう。
まず、金漉しを使い終わったら、できるだけ早く洗うことが大切です。食材が網目に残っていると、乾燥してこびり付き、落としにくくなります。洗う時は、食器用洗剤をつけたスポンジで優しく丁寧に洗いましょう。ゴシゴシと強くこすると網目が変形したり、破損する恐れがあるので注意が必要です。特に、細かい網目の金漉しは、食材が詰まりやすいので、流水で洗い流すだけでなく、スポンジで丁寧に汚れを落とすようにしましょう。
もし食材が網目に詰まってしまった場合は、古くなった歯ブラシを使うと便利です。歯ブラシの毛先で優しくこすり洗いすることで、細かい網目に入り込んだ汚れも落とすことができます。力を入れすぎると網目を傷つける可能性があるので、優しく丁寧に扱うことが重要です。また、爪楊枝を使うのも効果的です。詰まった食材を優しく掻き出すようにすると、綺麗に落とすことができます。
金漉しは、一般的にステンレス製で錆びにくい素材ですが、水分が残っていると錆が発生する場合があります。そのため、洗った後は、清潔な布巾でしっかりと水分を拭き取るか、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。また、定期的なお手入れとして、重曹を使うのもおすすめです。洗面器などにぬるま湯を張り、重曹を大さじ1~2杯程度溶かし、金漉しを1時間ほど浸け置きします。その後、水で洗い流し、乾燥させれば、金漉しが綺麗になるだけでなく、錆の予防にもなります。
正しいお手入れを続けることで、金漉しを長く衛生的に使うことができます。少しの手間をかけることで、より長く愛用できる道具となりますので、ぜひ実践してみてください。
様々な料理への活用
金漉しは、様々な料理で活躍する万能な調理器具です。一つ持っていれば、料理の幅が大きく広がることでしょう。
まず、金漉しの最も基本的な使い方は、だし汁やスープを漉すことです。昆布や鰹節、野菜くずなどを取り除き、澄んだ美味しいだし汁を作ることができます。味噌汁や吸い物、ラーメンのスープ作りに欠かせません。また、洋風のコンソメスープやブイヨンスープを漉す際にも、金漉しは役立ちます。
ジャムやソース作りにも、金漉しは活躍します。果物の種や皮を取り除き、滑らかな舌触りのジャムを作ることができます。また、トマトソースを作る際に、トマトの皮や種を取り除けば、より洗練されたソースに仕上がります。
揚げ物料理にも、金漉しは欠かせません。例えば、天ぷらを揚げた後、金漉しに乗せて油を切れば、衣が油っぽくならず、サクッとした食感を長く楽しむことができます。唐揚げやフライドポテトなど、他の揚げ物にも応用できます。
茹でた野菜の水切りにも、金漉しは便利です。茹でたほうれん草や小松菜などの葉物野菜を金漉しに乗せて水気を切れば、水っぽく仕上がるのを防ぎ、調味料がしっかりと絡んで美味しく仕上がります。また、麺類を茹でた後、金漉しを使って湯切りすれば、麺がくっつくのを防ぐことができます。
さらに、自家製豆腐作りにも金漉しは活用できます。豆乳を絞って固める工程で、金漉しを使うと、滑らかで口当たりの良い豆腐を作ることができます。
このように、金漉しは和食、洋食、中華など、様々な料理で活躍する万能調理器具と言えるでしょう。家庭に一つあれば、料理の質を高め、より美味しく仕上げることができます。
用途 | 説明 |
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だし汁・スープを漉す | 昆布、鰹節、野菜くずなどを除去し、澄んだだし汁やスープを作る。味噌汁、吸い物、ラーメン、コンソメスープ、ブイヨンスープなど。 |
ジャム・ソース作り | 果物の種や皮を取り除き、滑らかなジャムを作る。トマトソースの皮や種を取り除き、洗練されたソースに仕上げる。 |
揚げ物料理 | 天ぷら、唐揚げ、フライドポテトなどの油切り。衣をサクッとさせ、油っぽさを抑える。 |
茹で野菜の水切り | ほうれん草、小松菜などの水気を切り、水っぽさを防ぎ、調味料を絡みやすくする。麺類の湯切りにも。 |
自家製豆腐作り | 豆乳を絞って固める工程で使用し、滑らかで口当たりの良い豆腐を作る。 |