マドレーヌ型:選び方と活用法
料理を知りたい
先生、マドレーヌ型って、あの貝殻の形をしたお菓子を作る型ですよね?
料理研究家
そうだよ。貝殻の形をした焼き菓子『マドレーヌ』を作る型で、正式には『シェル型』って言うんだ。材質はアルミやシリコーン、フッ素樹脂加工など色々あるよ。
料理を知りたい
一つずつ焼く型と、何個かまとめて焼ける型があるのは知っています。でも、マドレーヌって貝殻の形じゃないといけないんですか?
料理研究家
本来は貝殻の形だけど、同じ生地を菊型っていう、縁が波打ったタルト型みたいなもので焼くこともあるんだよ。型によって焼き上がりの形は変わるけど、どれも美味しいよね。
マドレーヌ型とは。
お菓子作りに使う『貝殻型』について説明します。この型は、貝殻の形をした焼き菓子『マドレーヌ』を作るためのものです。一つずつ焼ける型と、一枚の板にいくつか型がくっついているものがあります。材料は、アルミニウムや、シリコン、フッ素加工されたものなど様々です。本来、マドレーヌは貝殻の形をしていますが、同じ材料で菊の花のような形(縁が波打った小さなタルト型)で焼く場合もあります。
マドレーヌ型の種類
焼き菓子の中でも貝殻のようなかわいらしい形で人気のあるマドレーヌ。その型にも実は様々な種類があります。大きく分けると、一つずつ独立した型と、複数の型が一枚の板に繋がった型の二種類です。
一つずつ独立した型は、それぞれの型が独立しているため、熱が全体に均等に伝わりやすく、焼きムラが少ないのが特徴です。そのため、綺麗にふっくらと焼き上がり、形も整いやすいので、贈り物にもぴったりです。また、一つずつ取り外せるので、焼き上がった後も冷ましたり、包装したりといった作業がしやすいという利点もあります。ただし、一度に焼ける数が限られるため、大量に作る際には時間がかかってしまうかもしれません。
一方、複数の型が繋がったタイプの型は、一度にたくさんのマドレーヌを焼けるので、大家族や、ホームパーティーなど、一度にたくさん作りたい時に便利です。また、型が繋がっているので、収納時に場所を取らないのも嬉しい点です。ただし、型が繋がっている分、熱の伝わり方にムラが生じやすく、場所によって焼き加減に差が出てしまう可能性があります。特に中央部分と端の部分で焼き上がりに差が出やすいので、オーブンの温度設定や焼き時間を調整するなどの工夫が必要です。
型の大きさも重要なポイントです。小さめの型は、焼き時間が短縮できるため、気軽に作ることができます。お子様のおやつや、ちょっと甘いものが食べたい時に便利です。大きめの型は、食べ応えのあるマドレーヌを作ることができ、贈り物としても喜ばれます。
このように、それぞれの型にはメリットとデメリットがあります。作る量や用途、焼き上がりの仕上がりの好みなどを考慮して、最適な型を選びましょう。素敵なマドレーヌ作りを楽しんでください。
型の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
独立型 |
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一度に焼ける数が限られる |
連結型 |
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型の大きさ | メリット |
---|---|
小さい型 | 焼き時間が短縮できる |
大きい型 | 食べ応えがあり、贈り物に適している |
材質による違い
焼き菓子の代表格、マドレーヌ。そのおいしさはもちろん、貝殻のようなかわいらしい形も魅力のひとつです。マドレーヌを焼くためには、専用の型が必要不可欠ですが、実は様々な材質のものがあるのをご存知でしょうか。それぞれの材質によって、焼き上がりや使い勝手が大きく変わってきます。今回は、代表的な3つの材質、金属製・シリコン製・ふっ素樹脂加工について詳しく見ていきましょう。
まず、金属製の型は、なんといっても熱伝導率の良さが一番の特徴です。熱が全体に素早く均一に伝わるため、焼き色がムラなく美しく仕上がり、外側はカリッと香ばしく、中はふんわりとした理想的なマドレーヌを焼き上げることができます。金属の中でも、アルミ製の型は軽くて扱いやすく、熱伝導率も高いため、お菓子作り初心者の方にもおすすめです。ただし、空焼きや急激な温度変化によって変形しやすいという点には注意が必要です。
次に、シリコン製の型は、その柔軟性が最大の魅力です。焼き上がったマドレーヌを型から取り出す際に、型を優しく押したり曲げたりすることで簡単に取り外すことができます。型崩れの心配も少なく、焼き立ての美しい形を保つことができます。また、柔らかい素材なので、洗う際にも力を入れずに優しく洗うだけで汚れが落ち、お手入れが簡単なのも嬉しい点です。ただし、熱伝導率は金属に比べると劣るため、焼き時間を調整する必要があるでしょう。
最後に、ふっ素樹脂加工の型は、焦げ付きにくさが特徴です。マドレーヌ生地が型にくっついてしまう心配がなく、するりと型から外れるので、初心者の方でも安心して使うことができます。また、油脂を塗る手間も省けるため、準備の手間を減らし、手軽にマドレーヌ作りを楽しむことができます。金属製と同様に、熱伝導率が高いものが多いので、短時間で焼き上げることができます。
このように、マドレーヌ型は材質によってそれぞれ特徴があります。ご自身の経験や好みに合わせて、最適な材質の型を選び、おいしいマドレーヌ作りを楽しみましょう。
材質 | 特徴 | メリット | デメリット | その他 |
---|---|---|---|---|
金属製 | 熱伝導率が良い | 焼き色がムラなく美しく、外はカリッと中はふんわり焼きあがる | 空焼きや急激な温度変化で変形しやすい | アルミ製は軽くて扱いやすく初心者向け |
シリコン製 | 柔軟性がある | 型から取り出しやすく、型崩れしにくい。洗いやすい。 | 熱伝導率が金属より劣る | 焼き時間を調整する必要がある |
ふっ素樹脂加工 | 焦げ付きにくい | 型から外しやすく、油脂を塗る手間が省ける | – | 熱伝導率が高いものが多い |
お手入れ方法
焼き菓子作りに欠かせない型。中でもマドレーヌ型は貝殻のようなかわいらしい形で人気がありますね。長く愛用するためには、材質に合わせたお手入れが重要です。
金属製の型は、使った後すぐに洗剤と柔らかいスポンジで丁寧に汚れを落としましょう。ゴシゴシこすると傷の原因になります。洗い終わったら、水気をしっかりと拭き取ることが大切です。濡れたままにしておくと、錆が発生しやすくなります。特に継ぎ目や角の部分は念入りに拭きましょう。また、金属製の型の中には食器洗い乾燥機に対応していないものもあるので、使う前に確認が必要です。
シリコーン製の型は、柔軟性があるので型崩れしにくいのが利点です。お手入れも簡単ですが、傷つきやすいので、硬いタワシや研磨剤入りの洗剤は使わないようにしましょう。柔らかいスポンジを使って優しく洗い、水気を拭き取ればお手入れ完了です。
焦げ付きにくいフッ素樹脂加工の型も、金属製のタワシや研磨剤は使わないでください。加工が剥がれると焦げ付きやすくなってしまいます。また、空焚きも避けましょう。金属製の型と同様に、使用後は洗剤と柔らかいスポンジで洗い、水気をよく拭き取って保管しましょう。
どの材質の型も、丁寧に扱えば長く使うことができます。お気に入りの型で作ったお菓子は、美味しさもひとしおですね。正しいお手入れを心掛けて、長く愛用してください。
材質 | お手入れ方法 | 注意点 |
---|---|---|
金属 | 使用後すぐに洗剤と柔らかいスポンジで洗い、水気をしっかり拭き取る。特に継ぎ目や角は念入りに。 | ゴシゴシこすると傷の原因になる。濡れたままにすると錆びる。食器洗い乾燥機に対応していない場合もある。 |
シリコーン | 柔らかいスポンジで優しく洗い、水気を拭き取る。 | 硬いタワシや研磨剤入りの洗剤は使用不可。 |
フッ素樹脂加工 | 洗剤と柔らかいスポンジで洗い、水気をよく拭き取る。 | 金属製のタワシや研磨剤、空焚きは不可。 |
様々な活用法
貝殻のようなかわいらしい形で人気の焼き菓子型といえば、マドレーヌ型です。もちろん、その名の通りマドレーヌを作るのに最適ですが、実はその他にもたくさんの使い道があるのです。
まず、他の焼き菓子にも応用できます。同じフランス生まれの焼き菓子であるフィナンシェや、表面がカリッと香ばしく、中はもちっとした食感が魅力のカヌレも、マドレーヌ型を使って焼くことができます。生地の配合や焼き時間を調整すれば、様々な形のお菓子作りに挑戦できます。
また、焼き菓子以外にも活用できます。マドレーヌ型にゼリーの素やババロアの生地を流し込んで冷やし固めれば、かわいらしい形のひんやりとしたデザートを作ることができます。型から取り出すときれいな形に仕上がります。
さらに、甘くない料理にも使えます。ご飯や細かく切った野菜、ひき肉などを混ぜ合わせたものをマドレーヌ型に詰めて、オーブンで焼き上げるのもおすすめです。型崩れしにくく、彩り豊かで食べやすい一品が出来上がります。お弁当のおかずにもぴったりです。
生地にひと工夫加えるのもおすすめです。例えば、マドレーヌの生地にココアパウダーを混ぜ込めば、チョコレート風味のマドレーヌに。抹茶パウダーを加えれば、鮮やかな緑色が美しい抹茶マドレーヌになります。焼き上がったマドレーヌに溶かしたチョコレートをかけたり、アイシングで模様を描いたりすれば、見た目も華やかになります。親子で一緒にデコレーションを楽しめば、楽しい思い出作りにもなります。このように、マドレーヌ型はアイデア次第で様々な使い方ができます。ぜひ、色々なレシピに挑戦して、お料理の幅を広げてみてください。
種類 | 使用例 |
---|---|
焼き菓子 | マドレーヌ、フィナンシェ、カヌレなど |
冷菓 | ゼリー、ババロアなど |
ご飯もの/おかず | ご飯、野菜、ひき肉などを詰めて焼く |
生地アレンジ | ココアパウダー、抹茶パウダー、チョコレートがけ、アイシングなど |
選び方のポイント
貝殻のようなかわいらしい形で人気の焼き菓子、マドレーヌ。そのマドレーヌを作るためには、専用の型が必要です。様々な種類があるマドレーヌ型の中から、自分にぴったりの型を選ぶためのポイントをご紹介しましょう。
まず焼きたい量に合わせて型の大きさを選びましょう。一度にたくさんのマドレーヌを焼きたい場合は、複数の型がひとつなぎになったものが便利です。大家族や、プレゼント用にたくさん作りたいときに役立ちます。逆に、少量ずつ焼きたい場合は、小さな型をいくつか揃えるのも良いでしょう。
次にお菓子が型からきれいに外れるかどうかも重要なポイントです。せっかくきれいに焼きあがっても、型から外すときに崩れてしまっては悲しいですよね。お菓子が型につきにくい、シリコーン製やふっ素樹脂加工の型は、初心者の方にもおすすめです。金属製の型は焼き色がつきやすく、おいしそうな見た目になりますが、油をしっかりと塗ったり、粉をはたいたりするひと手間が必要です。
さらに、お手入れのしやすさも忘れずに確認しましょう。使った後のお手入れが簡単な方が、お菓子作りがもっと楽しくなります。食洗機で洗える型であれば、後片付けも楽ちんです。また、型が重ねて収納できるかどうかも、キッチンの限られた収納スペースを有効に使う上で大切なポイントです。
そしてもちろん、価格も重要な要素です。色々なメーカーから様々な価格帯のマドレーヌ型が販売されています。自分の予算に合わせて、無理なく買える価格のものを選びましょう。
上記でご紹介したポイントを参考に、自分の用途や好みに合ったマドレーヌ型を見つけて、お菓子作りをもっと楽しんでください。
ポイント | 詳細 |
---|---|
焼きたい量 | 一度にたくさん焼きたい場合は複数型、少量ずつ焼きたい場合は小さい型 |
型離れ | シリコーン製やフッ素樹脂加工は型離れが良い。金属製は油を塗ったり粉をはたく必要あり |
お手入れのしやすさ | 食洗機対応、重ねて収納できるか |
価格 | 自分の予算に合った価格帯 |
おすすめの型
焼き菓子の定番、貝殻の形が可愛らしいマドレーヌ。その出来栄えを左右する大切な道具が型です。様々な種類がある型の中から、素材の特徴を踏まえておすすめのものをご紹介しましょう。
まず、均一に焼き上がり、美しい焼き色をつけたい方には、金属製の型がおすすめです。金属の中でも、特に熱伝導率が高いアルミ製の型は、生地全体に熱が素早く伝わるため、外はさっくり、中はふんわりとした理想的なマドレーヌを作ることができます。また、アルミは軽いので扱いやすく、価格もお手頃なので、初めてマドレーヌを作る方にもぴったりです。
お菓子作り初心者の方や、型からスムーズにお菓子を取り出したい方には、シリコーン製の型がおすすめです。柔軟性のある素材なので、焼き上がったマドレーヌを型から簡単に取り出すことができ、形を崩す心配もありません。また、洗うのも簡単で、食洗機にも対応しているものが多く、お手入れの手軽さも魅力です。
お菓子作りに慣れていない方や、手間を省きたい方におすすめなのが、フッ素樹脂加工の型です。この型は、油脂を塗らなくても生地がくっつきにくいので、準備の手間が省けます。型を洗う際にも、汚れが落ちやすく、お手入れも簡単です。
今回ご紹介した以外にも、陶器製や耐熱ガラス製など、様々な材質の型があります。また、大きさはもちろんのこと、貝殻の形以外にも様々な形があります。それぞれの材質の特性やお手入れ方法を理解し、ご自身の用途や好みに合わせて、最適な型を選んで、美味しいマドレーヌ作りを楽しんでみてください。
材質 | 特徴 | メリット | おすすめな人 |
---|---|---|---|
金属製(アルミ) | 熱伝導率が高い | 均一に焼き上がり、美しい焼き色がつく。軽い、扱いやすい、価格が手頃。 | 均一に焼き上がり、美しい焼き色をつけたい方、初めてマドレーヌを作る方 |
シリコーン製 | 柔軟性がある | 型からスムーズにお菓子を取り出せる。洗うのが簡単、食洗機対応可。 | お菓子作り初心者の方、型からスムーズにお菓子を取り出したい方 |
フッ素樹脂加工 | 油脂を塗らなくても生地がくっつきにくい | 準備の手間が省ける。汚れが落ちやすく、お手入れも簡単。 | お菓子作りに慣れていない方、手間を省きたい方 |