電子オーブン

調理器具の中でも主役級のオーブンは、実は熱源によって大きく４種類に分けられます。家庭でよく使われるのは、主にガスと電気、そして電子レンジでおなじみのマイクロ波を使うもの、さらにガスと電子のいいとこ取りをした併用方式のものがあります。それぞれの長所と短所を理解することで、料理の腕前もぐんと上がること間違いなしです。 まず、ガスオーブンは、火力の強さが魅力です。熱が庫内全体にじんわりと伝わる自然対流式と、ファンを使って熱い空気を循環させることで調理時間をぐっと短縮できる熱風循環式高速オーブンが主流です。自然対流式はパン作りに向いていて、熱風循環式はローストチキンなどに向いています。一方、電気オーブンは、温度調節がしやすいのが特徴です。熱風を循環させる熱風循環式オーブンが一般的で、最近は蒸気を利用したスチーム機能を持つものも増えてきています。パンやお菓子作りはもちろん、肉や魚料理にもおすすめです。 次に、電子レンジでおなじみのマイクロ波を使う電子レンジオーブンは、短時間で食品を加熱できるのが大きな利点です。お弁当の温め直しや冷凍食品の解凍など、手軽に使えるので忙しい毎日には欠かせません。ただし、マイクロ波の特性上、食品内部から加熱されるため、焼き色をつけたり、表面をカリッと仕上げるのは難しいです。最後に、ガスと電子の併用式のオーブンは、両方の利点をうまく組み合わせた優れものです。ガスの強い火力と電子のスピード加熱で、様々な料理に対応できます。例えば、表面はガスでこんがり焼き色をつけ、中は電子レンジで素早く火を通すといった使い方ができます。 このように、オーブンは熱源によって様々な種類があり、それぞれに得意な料理が違います。自分の料理スタイルや好みに合わせて、ぴったりのオーブンを選ぶことが大切です。