粗みじん

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ざっくり切る技術:コンカッセの魅力

コンカッセとは、フランス語で「粗く刻む」という意味を持つ調理用語です。主に野菜を、1センチ角ほどの大きさに揃えて切ることを指します。みじん切りほど細かくなく、素材本来の持ち味をしっかりと感じられるのが特徴です。 この切り方は、野菜の美味しさを最大限に引き出すための工夫と言えます。例えば、トマトをコンカッセにすると、加熱した際に水分と旨味がほどよく溶け出し、煮込み料理やソースに深みを与えます。また、生のままでも、サラダやサルサに混ぜ込むことで、フレッシュな風味と心地よい食感をプラスしてくれます。 香味野菜をコンカッセにするのもおすすめです。玉ねぎ、人参、セロリなどを同じ大きさに刻むことで、スープやドレッシングの香りがより一層引き立ちます。刻んだ野菜は、火の通りも均一になり、見た目にも美しい仕上がりになります。 コンカッセは、大きさの目安が1センチ角であるとはいえ、厳密な決まりはありません。料理の種類や好みに合わせて、多少大きさを変えても構いません。大切なのは、なるべく同じ大きさに揃えることです。そうすることで、火の通り具合や味の染み込み方が均一になり、より美味しく仕上がります。また、見た目にも美しく、食欲をそそるでしょう。 少しの手間を加えるだけで、料理の味が格段に向上するのがコンカッセの魅力です。いつもの料理に、ぜひ取り入れてみてください。
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料理の基本:粗みじん切りの魅力

料理を作る上で、食材の切り方は味や見た目、舌触りに大きな影響を与えます。様々な切り方の中でも、粗みじん切りは基本となる重要な切り方です。 粗みじん切りとは、食材をだいたい3~4ミリ角の大きさに切ることです。同じように細かく切るみじん切りにも、1~2ミリ角のごくみじん切り、2~3ミリ角のみじん切りなど、大きさによって呼び方が変わります。これらの切り方と比べると、粗みじん切りは比較的大きめに切るのが特徴です。 この大きさの違いが、料理に様々な変化を与えます。例えば、野菜炒めを作る際に、粗みじん切りにした野菜を使うと、火を通してもシャキシャキとした歯ごたえが残ります。細かく切りすぎると、加熱によって野菜がしんなりしてしまい、食感が損なわれてしまいます。粗みじん切りなら、野菜本来の風味と歯ごたえの両方を楽しむことができます。 また、肉や魚を粗みじん切りにしてハンバーグやつくねにすると、食べ応えのある食感になります。細かく切り過ぎた肉は、加熱すると固まりやすく、パサパサとした食感になりがちです。粗みじん切りなら、肉本来のジューシーさを保ちつつ、しっかりと噛み締めることができます。 さらに、煮物に粗みじん切りにした根菜を加えると、煮崩れしにくく、それぞれの野菜の持ち味をしっかりと感じることができます。長時間煮込んでも、形が崩れず、それぞれの素材の風味が溶け出した美味しい煮物が出来上がります。 このように、粗みじん切りは食材の美味しさを最大限に引き出すための、欠かせない調理技術と言えるでしょう。色々な料理で活用してみてください。