
皮むき器を使いこなそう!
包丁とは別に、野菜や果物の皮をむくために特化した道具、「皮むき器」。様々な種類があり、それぞれに適した食材や用途があります。大きく分けて、「まっすぐな形」、「T字形」、「Y字形」などがあり、素材も金属製や陶磁器製などがあります。一つずつ見ていきましょう。
まず、「まっすぐな形」の皮むき器。これは、刃が柄に対してまっすぐに並んだものです。じゃがいもや人参といった、比較的大きな野菜の皮をむくのに適しています。安定感があり、一定の厚さで皮をむくことができるため、無駄なく食材を使うことができます。
次に、「T字形」の皮むき器。これは、刃がT字型に柄に取り付けられています。りんごや梨などの丸い果物の皮むきに最適です。刃が食材の曲面に沿って動くため、滑らかに皮をむくことができます。また、細かい部分もきれいにむけるため、飾り切りなどにも活用できます。
そして、「Y字形」の皮むき器。これは刃がY字型に配置されており、二つの刃が交差するようになっています。じゃがいもの芽を取る、トマトのヘタを取るといった、細かい作業に優れています。刃先が鋭いため、小さな部分も正確に処理できます。
皮むき器の刃の素材も重要な要素です。金属製の刃は切れ味が鋭く、価格も比較的安価です。しかし、錆びる可能性があるため、使用後はしっかりと水分を拭き取って保管する必要があります。一方、陶磁器製の刃は、金属製の刃に比べて切れ味が長持ちし、錆びる心配もありません。また、食材の変色を防ぐ効果もあるため、見た目にも美しい料理を作ることができます。ただし、金属製のものと比べて割れやすいという点に注意が必要です。
皮むき器を選ぶ際には、自分の使いやすい形や素材、お手入れのしやすさを考慮することが大切です。どのような食材をよく使うのか、どのような作業をしたいのかを考えて、最適な皮むき器を選びましょう。