活性炭

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キッチン設備

活性炭フィルター:空気と水の清浄化

活性炭フィルターとは、活性炭を用いて空気や水をきれいにする装置です。活性炭は、木やヤシの殻などを高温で焼いて作られます。高温で焼くことで、炭の内部に目に見えないほど小さな穴が無数に生じます。この小さな穴を「細孔」と呼びます。細孔を持つ活性炭は、まるで無数の小さなスポンジが集まったような構造をしています。この無数の細孔が、空気や水に含まれる不要な物質を吸着する働きをします。 活性炭が持つ無数の細孔は、表面積が非常に広くなっています。例えば、わずか1グラムの活性炭でも、その表面積はテニスコート1面分に相当するとも言われています。この広大な表面積のおかげで、活性炭は効率よく物質を吸着することができるのです。活性炭は、臭いのもととなる物質や、水に含まれる不純物などを吸着し、きれいな空気や水を作ってくれます。 この活性炭を使ったフィルターは、私たちの生活の様々な場所で活躍しています。家庭では、エアコンや空気清浄機、浄水器などに活性炭フィルターが使用されています。エアコンや空気清浄機では、活性炭フィルターが空気中の臭いや有害物質を除去し、きれいな空気を作り出してくれます。浄水器では、水の中に含まれる塩素やトリハロメタンなどの不純物を除去し、安全でおいしい水を作ってくれます。また、冷蔵庫の脱臭剤にも活性炭が使用されており、食品の臭いを吸収し、冷蔵庫内を清潔に保つのに役立っています。このように、活性炭フィルターは私たちの暮らしを支える、なくてはならない存在と言えるでしょう。