
Siセンサー:安全な調理のための守護神
調理場での火災を防ぐ安全装置、「エスアイ(Si)センサー」についてご説明します。 エスアイセンサーは、調理に欠かせないガス調理台に取り付けられた、私たちの暮らしを守る大切な装置です。火を使う調理場では、常に火災の危険が隣り合わせです。特に、油を使った料理では、油が過熱し発火する危険性が潜んでいます。このような油の発火は、調理場での火災の大きな原因の一つです。エスアイセンサーは、この油の過熱をいち早く感知し、自動的にガスを止めることで、火災を防ぎます。
エスアイセンサーの名前には、「安全、支え、笑顔」を表す「エス(S)」と、「知性」を表す「アイ(I)」の意味が込められています。これは、ガス調理台での調理を「安全に、便利に、そして楽しく」という願いを表しています。このエスアイセンサーは、2008年10月以降に製造された全てのガス調理台への搭載が義務付けられています。つまり、現在ご家庭で使われているガス調理台には、必ずこの安全装置が備わっているのです。
エスアイセンサーには、調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、消し忘れ消火機能といった、様々な安全機能が備わっています。調理油過熱防止装置は、油の温度が上がりすぎると自動的にガスを止める機能です。天ぷら油などを使用する際に、うっかり火を強くしすぎてしまっても、この機能が作動し火災を防いでくれます。立ち消え安全装置は、煮こぼれなどで火が消えてしまった際に、ガス漏れを防ぐためにガスを自動的に遮断する機能です。消し忘れ消火機能は、一定時間以上火が点いたままの状態が続くと、自動的に火を消す機能です。うっかり火を消し忘れて外出してしまうといった事態を防ぎ、火災の発生を未然に防ぎます。これらの機能によって、私たちの暮らしはより安全で安心なものになっています。エスアイセンサーは、目に見えないところで私たちの安全を守ってくれている、頼もしい存在なのです。