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万能素材?ポリスチレン樹脂の利点と欠点

ポリスチレン樹脂は、私たちの暮らしの中でとてもよく見かけるプラスチックの一種です。別名「スチロール樹脂」とも呼ばれており、透明で軽く、加工もしやすいという特徴から、実に様々な製品に使われています。 まず、食品容器を思い浮かべる方も多いでしょう。お弁当の容器やカップ麺の丼、使い捨てのフォークやスプーンなど、軽くて持ち運びしやすいことから、食品を扱う場面で広く利用されています。また、スーパーマーケットなどで食品を包装するトレーにも使われています。透明なので中身がよく見え、清潔感があることも利点です。 おもちゃにもポリスチレン樹脂は多く使われています。プラモデルや人形、ブロックなど、子供たちが遊ぶおもちゃの材料として使われています。軽くて丈夫な上、カラフルに着色できるため、おもちゃ作りに最適な素材と言えるでしょう。 家電製品の部品にも、ポリスチレン樹脂は欠かせません。テレビや冷蔵庫、洗濯機などの内部に使われている部品には、ポリスチレン樹脂製のものが多くあります。電気を通しにくい性質を持っているため、絶縁体としても役立っています。また、軽くて丈夫なため、家電製品の軽量化にも貢献しています。 照明器具のカバーにも使われています。透明度が高く、光をよく通す性質があるため、光を効率的に拡散させることができます。 さらに、ポリスチレン樹脂を発泡させたものは、断熱材として住宅などで利用されています。発泡スチロールと呼ばれるもので、軽くて断熱性に優れているため、建物の壁や屋根などに埋め込まれて、室内の温度を一定に保つのに役立っています。また、梱包材としてもよく使われています。 このように、ポリスチレン樹脂は私たちの生活に欠かせない、とても便利な素材なのです。安価で大量生産しやすいという点も、広く普及している理由の一つと言えるでしょう。