支輪

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キッチン設備

キッチンの支輪:空間を彩る縁飾り

支輪という言葉は、元々お寺や神社などの建物で使われていました。軒下や天井の斜めに立ち上がった部分を指す言葉です。台所では、壁に取り付ける吊り戸棚の一番上の縁に後から付ける飾りの部品のことを支輪と呼びます。この小さな部品が、台所の印象を大きく変える力を持っているのです。 支輪は、ただ飾りを付けるためだけのものではありません。奥行きと立体感を与え、洗練された雰囲気を作り出す大切な役割を果たします。 例えば、真っ白な壁に真っ白な吊り戸棚が付いていると、のっぺりとした印象になりがちです。そこに支輪を付け加えることで、空間にメリハリが生まれ、吊り戸棚の存在感が増します。また、天井と吊り戸棚の間に隙間がある場合、支輪はその隙間を隠す役割も果たし、見た目をすっきりと整えてくれます。 支輪の素材も様々です。木材、金属、樹脂など、材質によって雰囲気が大きく変わります。木の温もりを感じさせる木製支輪は、落ち着いた雰囲気の台所にぴったりです。光沢のある金属製支輪は、近代的な雰囲気を演出します。また、樹脂製の支輪は、色や形が豊富で、様々なデザインの台所に合わせやすいという利点があります。 支輪の形状も様々です。シンプルな直線的なものから、曲線を描いた装飾的なものまで、好みに合わせて選ぶことができます。 このように、支輪は小さな部品ですが、素材や形によって台所の印象を大きく左右する力を持っています。まさに、縁の下の力持ち、隠れたおしゃれ番長と言えるでしょう。新しく台所を作る際や、模様替えを考えている際は、支輪にも注目してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの理想の台所作りに役立つはずです。