
コーキング材:建物の隙間を埋める大切な役割
コーキング材とは、隙間を埋めるための充填材のことです。よく似た言葉でシーリング材と呼ばれるものもありますが、コーキング材はシーリング材の一種で、建築現場でよく使われています。
家を建てたり、ビルを建てたりするときには、どうしても木材やコンクリートなどの材料同士の間に隙間ができてしまいます。この隙間をそのままにしておくと、雨水が入り込んで家が腐ったり、隙間風が入ってきて部屋が寒くなったり、虫が侵入してきて不衛生になったりといった様々な問題が起こります。このような問題を防ぐために、隙間を埋める材料が必要となるのです。そこで活躍するのがコーキング材です。
コーキング材は、ペースト状になっているので、チューブから押し出して使うことができ、扱いやすいという特徴があります。また、木材、コンクリート、金属、ガラスなど、様々な種類の材料にしっかりと密着するため、建物のあらゆる場所で使うことができます。
例えば、窓枠と壁の隙間、ドア枠と壁の隙間、外壁のタイルとタイルの隙間など、私たちの身の回りにある多くの場所でコーキング材は活躍しています。また、水回りでよく使われるシリコン系のコーキング材は、水に強く、カビも発生しにくいため、お風呂場や洗面所、キッチンなどの水回りでも使われています。
コーキング材は、建物を雨風や虫から守り、快適な住環境を保つために欠かせない材料と言えるでしょう。種類も豊富で、用途に合ったものを選ぶことが大切です。