安全装置

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キッチン設備

グリル過熱防止センサー:安全なグリル調理のために

グリルを使う際、うっかり食材を入れ忘れて加熱してしまう、いわゆる空焚きは大変危険です。グリル庫内の温度は急激に上昇し、火災につながる恐れがあります。このような事態を防ぐために、グリルには過熱防止センサーが備わっています。このセンサーは、庫内の温度上昇を監視する役割を担っています。 魚焼きグリルで、例えばサンマなどの食材を入れずに加熱を開始した場合、庫内の温度は通常よりもはるかに速く、そして高く上昇します。この異常な温度上昇を過熱防止センサーが感知すると、グリルは自動的に安全動作に移行します。まず、センサーが設定温度以上の上昇を検知すると、火力を弱める動作が始まります。これにより、温度の上昇速度を抑制し、危険な状態になることを防ぎます。 さらに、火力を弱めても温度が上がり続ける場合、センサーは次の段階の安全動作として、グリルの火を完全に消します。これにより、空焚きによる火災の発生を未然に防ぐことができます。 過熱防止センサーは、グリル庫内だけでなく、グリル受け皿の温度も監視しています。グリル受け皿は、調理中に油や食材のカスなどが付着し、発火する可能性があります。そのため、受け皿の温度が異常に高くなった場合も、センサーが反応し、火力を弱めたり、消火したりすることで、火災を防ぎます。 このように、過熱防止センサーは、私たちの大切な家を守るための重要な安全装置です。日頃からセンサーの働きに気を配り、安全な調理を心がけることが大切です。グリルを使用する際は、必ず食材を入れてから加熱を開始し、空焚きをしないように注意しましょう。また、グリル庫内やグリル受け皿を清潔に保つことも、安全な調理につながります。
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Siセンサー:安全な調理のための守護神

調理場での火災を防ぐ安全装置、「エスアイ(Si)センサー」についてご説明します。 エスアイセンサーは、調理に欠かせないガス調理台に取り付けられた、私たちの暮らしを守る大切な装置です。火を使う調理場では、常に火災の危険が隣り合わせです。特に、油を使った料理では、油が過熱し発火する危険性が潜んでいます。このような油の発火は、調理場での火災の大きな原因の一つです。エスアイセンサーは、この油の過熱をいち早く感知し、自動的にガスを止めることで、火災を防ぎます。 エスアイセンサーの名前には、「安全、支え、笑顔」を表す「エス(S)」と、「知性」を表す「アイ(I)」の意味が込められています。これは、ガス調理台での調理を「安全に、便利に、そして楽しく」という願いを表しています。このエスアイセンサーは、2008年10月以降に製造された全てのガス調理台への搭載が義務付けられています。つまり、現在ご家庭で使われているガス調理台には、必ずこの安全装置が備わっているのです。 エスアイセンサーには、調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、消し忘れ消火機能といった、様々な安全機能が備わっています。調理油過熱防止装置は、油の温度が上がりすぎると自動的にガスを止める機能です。天ぷら油などを使用する際に、うっかり火を強くしすぎてしまっても、この機能が作動し火災を防いでくれます。立ち消え安全装置は、煮こぼれなどで火が消えてしまった際に、ガス漏れを防ぐためにガスを自動的に遮断する機能です。消し忘れ消火機能は、一定時間以上火が点いたままの状態が続くと、自動的に火を消す機能です。うっかり火を消し忘れて外出してしまうといった事態を防ぎ、火災の発生を未然に防ぎます。これらの機能によって、私たちの暮らしはより安全で安心なものになっています。エスアイセンサーは、目に見えないところで私たちの安全を守ってくれている、頼もしい存在なのです。