内引き

記事数:(1)

下ごしらえ

魚をおいしく!内引きのコツ

「内引き」とは、魚をおろす際に、皮を内側に向けて引く技法のことです。 刺身などの料理を作る際、魚の皮を美しく取り除くために用いられます。包丁の扱いに慣れた料理人であれば、この方法で魚の身を傷つけることなく、皮だけをきれいに剥がすことができます。 内引きを行うには、まずしっかりと切れる包丁を用意します。切れ味が悪いと、皮が途中で切れてしまったり、身が崩れてしまう原因となります。次に、魚をまな板の上に置き、尾の方から包丁を入れます。この時、包丁の刃を寝かせ、皮と身の間に滑り込ませるようにするのがコツです。 皮を引っ張りながら、包丁を少しずつ手前に引いていきます。皮が内側に巻き込まれるように引くことから、「内引き」と呼ばれています。 他の皮の引き方、例えば「外引き」と比べると、内引きは魚の身を傷つけにくいという利点があります。外引きは皮を外側に引っ張りながら包丁を入れるため、力が入りすぎると身が削られてしまうことがあります。一方、内引きは皮を内側に巻き込むように引くため、身への負担が少なく、より多くの身を残すことができます。特に、皮が薄くデリケートな魚を扱う際には、内引きが最適な方法と言えるでしょう。 内引きは、熟練した料理人がまるで一枚の薄い布を剥がすかのように、スムーズに行います。最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、練習を重ねることで、誰でも綺麗に皮を引けるようになります。内引きをマスターすれば、魚の調理の幅が広がり、見た目も美しい料理を作ることができるでしょう。 刺身はもちろんのこと、焼き魚や煮魚など、様々な料理に応用できます。ぜひ、この機会に内引きに挑戦してみてはいかがでしょうか。