作業効率

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キッチン設備

広々シンクで快適な調理を

台所の流しは、調理器具や食器を洗うだけでなく、食材を洗ったり切ったりといった様々な作業に欠かせない場所です。そのため、流し台の大きさは、台所での作業効率に大きく影響します。最近では、幅が80センチメートル以上の「ワイド流し台」を備えたシステムキッチンが増えてきており、従来のものよりも広い作業スペースを確保できるようになっています。 まず、ワイド流し台では、中華鍋のような大きな調理器具でも無理なく洗うことができます。従来の狭い流し台では、大きな鍋を洗う際に、水が飛び散ったり、鍋が他の食器に当たってしまったりするなど、不便な場面もありました。ワイド流し台であれば、ゆとりをもって洗うことができるため、水はねの心配も少なく、他の食器を傷つける心配もありません。また、複数の食器を一度に洗うことも可能です。家族の人数が多い家庭や、来客の際など、多くの食器を洗わなければならない時に、一度に多くの食器を洗えるワイド流し台は大変便利です。 さらに、食材の下ごしらえにも、ワイド流し台は大きな力を発揮します。例えば、大きな野菜を洗ったり切ったりする際にも、十分なスペースを確保できるため、まな板を安定して置くことができ、作業がはかどります。また、複数の食材を同時に下ごしらえする場合にも、それぞれの食材に十分なスペースを確保できるため、作業が効率的に進みます。従来の流し台では、作業スペースが狭いため、食材が重なったり、まな板が不安定になったりすることがありましたが、ワイド流し台であれば、このような問題も解消され、スムーズに作業を進めることができます。 このように、ワイド流し台は、調理器具や食器を洗うだけでなく、食材の下ごしらえなど、様々な作業を快適に行うために必要なゆとりある空間を提供してくれます。システムキッチンを選ぶ際には、流し台の大きさにも十分に注意を払い、ゆとりあるワイド流し台を選ぶことで、より快適で効率的な台所を実現できるでしょう。
キッチン設備

快適な調理空間を作る:ワークトライアングル

台所仕事の手際を大きく左右する考え方、「ワークトライアングル」についてご説明いたします。ワークトライアングルとは、冷蔵機器、洗い場、加熱機器、この三つの場所を頂点とした三角形のことです。 食べ物を冷蔵機器から取り出し、洗い場で洗って、加熱機器で調理する、といった一連の動作は、どんな料理を作る時にも行います。この三つの場所を結んだ動線を「ワークトライアングル」と呼び、三角形の形とそれぞれの辺の長さによって、台所仕事の効率が大きく変わってきます。 理想的なワークトライアングルの形は、正三角形に近く、それぞれの辺の長さが1.2メートルから2.7メートルのものです。 三角形の面積が狭すぎると、作業場所が窮屈に感じられ、動きづらくなってしまいます。複数人で調理をする場合、お互いの邪魔になりやすいという問題も出てきます。反対に、三角形の面積が広すぎると、移動距離が長くなり、調理に時間がかかって疲れてしまうでしょう。 ワークトライアングルを意識することで、無駄な動きを減らし、スムーズな調理作業を実現できます。快適で効率的な台所を作るには、このワークトライアングルが重要なポイントとなります。新しく台所を作る際や模様替えをする際には、是非このワークトライアングルを考慮してみてください。きっと快適な調理空間を実現できるはずです。
キッチン設備

アイレベル収納で快適なキッチンを実現

料理を作る大切な場所である台所は、居心地の良い作業場であることで美味しい料理が生まれます。その使い勝手を大きく左右するのが物のしまい方です。しまう場所の高さや配置次第で、作業の効率は大きく変わります。「目線の高さの収納」は、まさに使う人に合わせたしまい方の良い例と言えるでしょう。 目線の高さに物をしまうと、必要な物にすぐに手が届き快適です。料理中に必要な道具や調味料を探す手間が省けるので、スムーズに作業を進めることができます。毎日使う台所だからこそ、使う人の動きや視線を考えたしまい方が大切です。 目線の高さの収納は、使う人の体の大きさや好みに合わせて自由に調整できるため、家族みんなが快適に台所を使えます。例えば、背の高い人がよく使う物は上の棚に、低い人が使う物は下の棚にしまうといった工夫ができます。調味料は、使う頻度が高い物を目線の高さに、低い頻度の物を奥にしまうと便利です。また、調理器具は種類ごとにまとめて、使いやすい場所にしまうと、探す手間が省けます。 小さなお子さんからお年寄りまで、誰もが使いやすい台所は、家族の団らんの場にもなります。子供と一緒に料理をする際に、子供でも手が届く場所に材料や道具をしまっておけば、お手伝いをしてもらいやすくなります。また、お年寄りが使いやすい高さに調味料や調理器具を配置することで、安全に料理を楽しんでもらうことができます。このように、使う人に合わせた目線の高さの収納は、家族みんなが快適で安全に台所を使えるようにするだけでなく、家族のコミュニケーションを円滑にすることにも繋がります。
キッチン設備

キッチンの使い勝手向上!アイレベル設計のススメ

アイレベルとは、人がまっすぐに立った時の目線の高さのことを指します。キッチンに限らず、日常生活の様々な場面でこのアイレベルが重要となりますが、特にキッチンにおいては、作業のしやすさ、ひいては日々の暮らしの快適さに直結する大切な要素です。 キッチンでの作業を想像してみてください。野菜を切ったり、鍋を振ったり、洗い物をしたりと、様々な動作を繰り返します。これらの作業をスムーズに行うためには、無理のない姿勢を保つことが不可欠です。もし、作業台の高さが自分のアイレベルに合っていないとどうなるでしょうか。例えば、作業台が低すぎると、常に腰を曲げた状態での作業を強いられます。これは腰への負担を大きくし、長時間の作業では腰痛の原因にもなりかねません。反対に、作業台が高すぎると、腕を高く上げ続けなければならず、肩や首が凝りやすくなってしまいます。 このような身体への負担を軽減し、快適に作業を行うために、キッチンの設計段階で自分のアイレベルを把握し、それに合わせた高さを設定することが重要になります。アイレベルの計算は身長に0.9を掛けるのが一つの目安です。例えば、身長が160cmの人であれば、160cm × 0.9 = 144cm がアイレベルの目安となります。この数値を参考に、作業台やシンク、コンロなどの高さを決定することで、自分にぴったりの使いやすいキッチンを実現することができます。 さらに、収納棚についてもアイレベルを考慮することで、より使い勝手が向上します。よく使う調理器具や調味料は、アイレベルに近い位置に収納すると、スムーズに取り出すことができます。反対に、使用頻度の低いものは、高い位置や低い位置に収納するのが良いでしょう。このように、アイレベルを意識したキッチン設計は、日々の調理作業を快適にし、家事の効率を上げることに繋がります。快適なキッチンを実現するためにも、アイレベルをしっかりと把握しておきましょう。