
魚をおろす技術:三枚おろしの魅力
三枚おろしは、魚を頭から尾まで使い、料理のバリエーションを広げるための下ごしらえの基本です。一見複雑そうですが、手順を理解し練習すれば、誰でも綺麗におろせるようになります。
まず、新鮮な魚を用意し、流水で綺麗に洗って水気を拭き取ります。まな板の上に魚を置き、頭を左、腹を手前に置きます。出刃包丁を使う場合は、しっかりと柄を握り、刃先ではなく刃元から中央付近を使って作業します。
最初の切り込みは、エラ蓋の付け根から胸びれの後ろに向かって、斜めに包丁を入れます。次に、背骨に沿って、頭から尾の方向へ包丁を滑らせます。この時、刃先を少し上向きにして、背骨に軽く当てるように意識すると、身が多く取れます。
魚を裏返し、反対側も同じようにおろします。中骨に沿って包丁を滑らせ、腹骨を切り離します。
次に、中骨に沿って腹骨をすき取ります。包丁を寝かせ、中骨に沿って薄く削ぐように動かすと、綺麗に腹骨が取れます。最後に、腹骨と血合い骨を丁寧に取り除きます。骨抜きがあれば、更に綺麗に仕上がります。
最初はアジやイワシなどの比較的小さな魚から練習を始め、慣れてきたらタイやブリなどの大きな魚に挑戦してみましょう。三枚おろしをマスターすれば、刺身はもちろん、焼き魚、煮魚など、様々な魚料理が楽しめます。美しくおろした魚は、見た目も味も格別です。