
小房に分けて、もっと美味しく!
ブロッコリーやカリフラワーといった野菜は、小さな木のような形をしています。この形をよく見てみると、まるで枝分かれした先に小さな粒々が集まっているのが分かります。この粒々は、まだ開いていない花のつぼみです。たくさんのつぼみが集まって、一つの塊になっている様子を「房」といいます。そして、この「房」をさらに小さく切り分けたものを「小房」と呼びます。
ブロッコリーやカリフラワーは、この小房に分けることで、加熱調理がしやすくなります。例えば、同じ大きさの小房に切り分けることで、火の通り方が均一になり、ムラなく加熱することができます。また、小房は食べやすい大きさなので、盛り付けるときにも便利です。全体の形を揃えることで、見た目も美しくなります。
小房という言葉は、ブロッコリーやカリフラワーのようなアブラナ科の野菜だけでなく、きのこ類にも使われることがあります。しめじやまいたけなどは、根元に近い硬い部分を「石づき」といいます。この石づきを取り除き、手でほぐしたり、包丁で切り分けたりして、食べやすい大きさにします。このときも「小房に分ける」という表現をすることがあります。きのこの場合は、小さなつぼみが集まっているわけではないので、厳密な意味での「房」ではありません。しかし、小房という言葉を使うことで、きのこを調理するときの様子を分かりやすく伝えることができます。
このように、小房とは、野菜やきのこを調理しやすく、食べやすくするために切り分けた状態のことを指します。料理の手順やレシピなどで「小房に分ける」という指示を見かけたら、食べやすい大きさになるように、切り分けると覚えておきましょう。