
秋の味覚の王者、鮭を食卓に
日本で「鮭」と呼ばれる魚は、主に7種類あります。それぞれサケ科に属していますが、見た目や味、大きさなど、様々な違いがあります。
まず、最もよく食卓に上るのがシロザケです。秋に産卵のために川を上る姿は、日本の秋の風物詩とも言えます。白っぽい身は、焼いても煮ても美味しく、様々な料理に合います。塩漬けにして熟成させた「塩引き鮭」も人気です。
次に、鮮やかな赤い身が特徴的なベニザケ。見た目も美しく、祝いの席などで重宝されます。独特の風味があり、燻製にするとさらに美味しさが引き立ちます。
銀色の美しい魚体が名前の由来であるギンザケは、脂が乗っていて、とろけるような食感が楽しめます。寿司や刺身で味わうのがおすすめです。新鮮なものは、生のままでも美味しくいただけます。
「王様」の名を持つマスノスケは、その名の通り、鮭の中でも特に体が大きいです。迫力のある見た目だけでなく、豊かな風味としっかりとした歯ごたえも魅力です。ステーキや焼き物にすると、その美味しさを存分に味わえます。
サツキマスとサクラマスは、渓流の女王と呼ばれることもあります。サツキマスは、桜の時期に旬を迎えることからその名が付けられました。サクラマスは、淡水で過ごす期間がサツキマスよりも短く、海に下って再び川に戻ってきます。どちらも上品な味わいで、希少価値も高く、釣り人からも人気があります。
最後に、他の鮭に比べて小型のカラフトマス。比較的小型ではありますが、味は他の鮭に引けを取りません。特に、卵は「いくら」として珍重されています。醤油漬けにしてご飯と一緒に食べると絶品です。
このように、日本では様々な種類の鮭が食べられており、それぞれに個性と魅力があります。色々な鮭を味わって、お好みの鮭を見つけてみるのも楽しいでしょう。