コリアンダー

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香草コリアンダー:風味と活用法

コリアンダーは、セリの仲間で、一年で育つ草です。独特の風味を持つ香草として知られ、生まれ故郷は地中海東部と言われています。遠い昔、古代エジプトの時代から、薬として使われたり、食べ物の風味付けとして利用されたりしてきました。日本では「香菜(シャンツァイ)」という中国語の名前で呼ばれることもあります。この香草は、葉っぱ、茎、根っこ、種と、植物全体を捨てることなく食べることができるのが特徴です。しかも、それぞれ異なる風味を持っています。 葉っぱは、爽やかな柑橘類のような香りと、コリアンダー特有の風味が特徴です。タイやベトナム、メキシコなど、様々な国の料理に欠かせない材料となっています。生のままサラダや汁物に添えたり、火を通して炒め物に使ったりすることで、料理に独特の風味と彩りを加えます。 茎は、葉よりも香りが穏やかで、食感に歯ごたえがあります。刻んで炒め物に混ぜ込んだり、煮込み料理に加えたりすることで、風味と食感を同時に楽しむことができます。根は、より強い土のような香りとスパイシーさを持っています。すりおろしたり、刻んだりして、カレーや煮込み料理の風味付けに利用されます。特に、タイカレーには欠かせない材料です。 種は「コリアンダーシード」と呼ばれ、葉とは全く異なるカメムシに似た香りを持っています。そのため、好きな人と苦手な人がはっきり分かれる香草でもあります。カレー粉やピクルスの風味付け、お菓子作りにも使われます。挽きたての種は香りが特に強く、風味も豊かです。もしコリアンダーが苦手という方は、まずは少量から試してみるのが良いでしょう。独特の風味に慣れてくると、料理の幅が広がり、新しい味覚の世界を発見できるはずです。様々な料理に取り入れて、コリアンダーの奥深い魅力を楽しんでみてください。
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香菜の魅力:万能な香味野菜

香菜は、セリ科に分類される一年草の野菜で、独特の強い香りが一番の特徴です。この香りは好き嫌いがはっきり分かれることでよく知られていますが、好きな人にとっては病みつきになる魅力的な香りです。そのため、世界中で広く愛され、様々な料理に利用されています。 香菜には、いくつか呼び名があります。中国パセリ、コリアンダー、シャンツァイなどは、いずれも香菜を指す言葉です。これらの様々な名前から分かるように、香菜は特定の国だけでなく、世界各地で古くから栽培されてきました。特に中国、東南アジア、メキシコ、インドなどでは、香菜は料理に欠かせない材料として、伝統料理に広く使われています。 香菜は、葉の部分だけでなく、茎、根、種子も食用として利用できる、大変便利な野菜です。それぞれの部分で風味や香りが異なり、料理に合わせて使い分けることで、より複雑で奥深い味わいを作り出すことができます。例えば、葉はサラダやスープの彩りに添えたり、仕上げに散らしたりすることで、爽やかな香りと彩りを加えることができます。茎は、炒め物に刻んで加えると、独特の風味と食感が楽しめます。根は、スープの出汁にしたり、香味野菜として他の野菜と一緒に煮込んだりすることで、料理全体に香りと深みを与えます。また、乾燥させた種子は、スパイスとしてカレー粉などの香辛料に利用されることもあります。 香菜の独特の香りは、料理に独特の風味を与え、食欲をそそる効果があります。暑い地域では、香菜の爽やかな香りが食欲を増進させる効果があるとされ、料理によく使われています。また、香菜にはビタミンやミネラルなどの栄養素も豊富に含まれており、健康にも良い野菜です。 このように、香菜は独特の風味と香り、そして様々な用途を持つ、魅力的な野菜です。もし、まだ香菜を食べたことがない、あるいは苦手意識を持っているという人がいたら、ぜひ一度、色々な料理で試してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、香菜の魅力にハマってしまうかもしれません。