
クーベルチュールチョコレートの世界
チョコレートは、カカオ豆から作られるお菓子です。カカオ豆を焙煎し、すり潰したものがカカオマスで、チョコレートの原料となります。カカオマスからココアバターを搾り出したものがココアパウダーです。チョコレートは、このカカオマス、ココアバター、砂糖などを混ぜ合わせて作られます。大きく分けて、ブラックチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートの三種類があり、それぞれ異なる風味や特徴を持っています。
ブラックチョコレートは、カカオマス、カカオバター、砂糖を主原料としています。カカオ分が高いほど、カカオ本来の苦味や香りが強く感じられます。一般的に、カカオ分70%以上のものをハイカカオチョコレートと呼び、健康効果が期待できると注目されています。砂糖の量が少ないため、甘さは控えめです。
ミルクチョコレートは、ブラックチョコレートに乳製品を加えたものです。加える乳製品の種類や量によって、味わいや口当たりが変わります。全粉乳や練乳、生クリームなどが使われ、まろやかな甘さとコクが特徴です。子供から大人まで幅広い世代に人気があります。
ホワイトチョコレートは、カカオバター、砂糖、乳製品から作られます。カカオマスを含まないため、白色をしています。カカオの風味はほとんどなく、ミルクの風味と強い甘さが特徴です。クッキーやケーキなどの製菓材料としてもよく使われます。
近年では、カカオ豆の産地や製法にこだわった高級チョコレートも人気を集めています。 single origin(単一産地)と呼ばれる、特定の農園や地域のカカオ豆だけを使ったチョコレートは、それぞれのカカオ豆が持つ独特の風味を楽しむことができます。また、Bean to Bar(ビーントゥバー)と呼ばれる、カカオ豆の焙煎からチョコレートの製造までを一貫して行う製法で作られたチョコレートも注目されています。これらのチョコレートは、カカオ豆本来の味や香りを最大限に引き出した、奥深い味わいが魅力です。