オリーブ

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果実類

オリーブオイルを使いこなす

オリーブの果実から搾り取られる油、それがオリーブオイルです。その種類は、製法や品質によって大きく異なり、料理における用途も様々です。大きく分けると、自然な製法で作られるバージンオリーブオイルと、精製処理が施された精製オリーブオイルの二種類があります。 バージンオリーブオイルは、文字通りオリーブの実を絞るだけのシンプルな製法で作られます。熱や化学薬品は一切使いません。そのため、オリーブ本来の豊かな風味と香りが最大限に活かされており、栄養価も高い点が特徴です。太陽をたっぷり浴びて育ったオリーブの恵みを、そのまま味わうことができるのです。このバージンオリーブオイルの中でも、特に厳しい基準をクリアした最高級品がエクストラバージンオリーブオイルです。酸度が0.8%以下であること、そして優れた風味と香りが条件となります。フレッシュなオリーブの香りとフルーティーな味わいは、サラダやパンにそのままかけるのに最適です。カルパッチョやマリネなど、素材の味を活かした料理にもおすすめです。 一方、精製オリーブオイルは、バージンオリーブオイルとは異なり、精製処理によって風味や色が取り除かれています。そのため、オリーブ特有の強い香りはなく、クセのない味わいが特徴です。炒め物や揚げ物など、高温調理にも安心して使える点が大きなメリットです。加熱しても風味が変わりにくいため、素材の味を邪魔することなく、料理の美味しさを引き立ててくれます。また、精製オリーブオイルはバージンオリーブオイルに比べて価格が手頃な場合が多いので、普段使いの油として重宝します。 このように、オリーブオイルは種類によってそれぞれ特徴が異なります。用途や好みに合わせて、適切な種類のオリーブオイルを選ぶことで、料理はより一層美味しく、楽しくなります。いつもの料理に様々なオリーブオイルを試してみて、それぞれの個性を楽しむのも良いでしょう。