アメリカ料理

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料理ジャンル

体の芯まで温まるチャウダー

チャウダーとは、魚介類や野菜、ベーコンなど様々な材料を牛乳や生クリームで煮込んだ、とろみのある濃いスープのことです。寒い時期に体を温める一品として特に好まれており、アメリカで生まれた料理です。その名前の由来は、フランス語で「大きな鍋」という意味を持つ「ショディエール」から来ていると言われています。 もともとは、漁師たちが大きな鍋でたくさんの材料を入れて作ったスープが始まりでした。現在でも、アメリカ東海岸のニューイングランド地方を中心に、様々な種類のチャウダーが食べられています。 チャウダーの代表的な種類としては、あさりをメインにしたクラムチャウダーが挙げられます。牛乳や生クリームをベースにした白いクラムチャウダーは、あさりの旨みが溶け出した濃厚な味わいが特徴です。一方、トマトを加えて赤く仕上げたマンハッタンクラムチャウダーは、野菜の甘みとトマトの酸味が調和した、また違った美味しさが楽しめます。 家庭料理としてはもちろん、レストランでも定番の料理として出されています。手軽に作れる市販の缶詰やレトルト商品も人気で、様々な場面で親しまれています。アメリカの食文化に深く根付いたスープと言えるでしょう。 チャウダーを作る際には、材料をじっくりと煮込むことで、旨みを最大限に引き出すことが大切です。また、牛乳や生クリームを加える際は、沸騰させないように弱火で温めることで、なめらかでコクのある仕上がりになります。とろみを付けるために小麦粉を使うこともありますが、じゃがいもなどの野菜をうまく活用することで、自然なとろみをつけることもできます。 好みに合わせて様々な野菜や魚介類を加えることで、自分だけのオリジナルチャウダーを作ることもできます。ベーコンの代わりに鶏肉やソーセージを加えてみたり、きのこや香味野菜を加えて風味を豊かにしたりと、アレンジは無限大です。ぜひ、様々な材料を試して、お好みのチャウダーを見つけてみてください。