ぜいご

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魚介類

知って得する!ぜいごの秘密

「ぜいご」とは、アジの仲間をはじめ、イワシやサバなど一部の魚に見られる硬いうろこのことです。魚の側面から尾びれにかけて、斜めに並んでおり、まるで小さなとげのように硬く鋭い触感があります。「ぜんご」と呼ばれることもあります。このぜいごは、調理の際に注意が必要です。うっかり触ると、チクッと刺さるような痛みを感じ、手を傷つけてしまうことがあります。そのため、魚をさばく前には、ぜいごを取り除く作業が欠かせません。包丁の背や専用のうろこ取りを使って、尾から頭に向かって優しくこすり落とすのが一般的な方法です。ぜいごの硬さは魚の種類によって異なり、アジは比較的柔らかい一方、イワシやサバは硬い傾向があります。一見邪魔な存在に思えるこのぜいごですが、魚にとっては重要な役割を担っています。外敵から身を守る盾の役割を果たしていると考えられており、また、水中で素早く泳ぐ際に水の抵抗を減らす効果もあるとされています。まるで船底の構造を工夫して水の抵抗を減らすように、魚もぜいごを使ってスムーズに水中を移動しているのです。さらに、ぜいごは魚の鮮度を見分ける目安にもなります。新鮮なアジのぜいごは、ピンと張りがあって、銀色にキラキラと輝いています。逆に、鮮度が落ちると、ぜいごが剥がれやすくなったり、色がくすんできたりします。普段何気なく食べている魚の一部であるぜいご。調理の際には少し厄介な存在ですが、魚にとっては身を守る大切な役割を担い、私たちにとっては鮮度の判断材料となるなど、様々な側面を持つ興味深い存在です。そして、その存在を知ることで、より一層魚を味わうことができるのではないでしょうか。