暮らしを彩るカウンターキッチン

暮らしを彩るカウンターキッチン

料理を知りたい

『カウンターキッチン』って、キッチンと食堂の間にカウンターがあるってことですよね?でも、どんな風に便利なんですか?

料理研究家

そうですね。カウンターがあることで、作った料理をすぐに食堂のテーブルに出したり、使った食器をすぐにキッチンに下げたりできるので、配膳や片付けが楽になります。カウンターが、キッチンと食堂を仕切りつつも繋ぐ役割をしているわけです。

料理を知りたい

なるほど。カウンター越しに家族と話をしながら料理ができるのもいいですよね。でも、カウンターキッチンの種類って他にもあるんですか?

料理研究家

はい。キッチンと繋がっていないカウンターに収納を設けたものや、ちょっとした食事ができるスナックテーブル付きのものなど、色々な種類があります。それぞれの家庭の暮らし方に合わせて選べるようになっています。

カウンターキッチンとは。

台所と食堂、あるいは居間と食堂が一緒になった場所との間に、長い台が設けられた台所のことを「カウンターキッチン」と言います。この「カウンターキッチン」には、いくつかの種類があります。台所と食堂を長い台でつないだ「カウンターテーブル型」では、食堂の食卓と接する長い台が、台所と食堂を分ける役割と、空間をつなげる役割の両方を果たします。そのおかげで、食事の準備や後片付けがとても楽になります。「カウンターキッチン」には他にも、台所と直接つながっていない長い台がある「収納・カウンター間仕切り型」や、ちょっとした食卓付きの長い台を置いた「ダイネットカウンター型」などがあります。

多様な配置

多様な配置

対面式の調理場、いわゆるカウンターキッチンは、調理場と食堂、あるいは居間と食堂の間に台を設置した調理場のことを指します。このカウンターキッチンの配置には、いくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。

まず、調理場と食堂を台で繋ぐ「カウンターテーブル型」を見てみましょう。この型では、食堂の食卓と接する台が、調理場と食堂を隔てる役割と、空間を繋げる役割の両方を担います。ちょうど橋のように、二つの空間を繋いでいると考えると分かりやすいでしょう。この配置の最大のメリットは、食事の準備や後片付けに関する作業効率が飛躍的に向上することです。作った料理をすぐに食卓へ運び、食べ終わった食器もすぐに調理場へ下げることができるので、食事時の動きがスムーズになります。

さらに、カウンターテーブル型には収納に関する利点もあります。台のの下に棚や引き出しを設けることで、食器や箸、匙などの収納場所を確保できるのです。特に、限られた広さの住まいでは、この収納スペースは非常に貴重です。空間を無駄なく活用することで、すっきりとした印象を与え、より快適な生活空間を実現できます。

カウンターテーブルは、食事以外にも多目的に活用できます。例えば、ちょっとした書き物や読書をする作業台として、あるいは子供たちの勉強机として利用することも可能です。家族みんなで使える共有スペースとして、生活の中心となるでしょう。このように、カウンターテーブル型のカウンターキッチンは、限られた空間を有効に使い、暮らしの機能性を高める、魅力的な配置と言えるでしょう。

種類 特徴 メリット その他
カウンターテーブル型 調理場と食堂を台で繋ぐ
  • 食事の準備/後片付けの作業効率向上
  • 台の下に収納スペース確保
  • 書き物や読書の作業台
  • 子供たちの勉強机
  • 家族共有スペース

空間を繋ぐ

空間を繋ぐ

調理場と居間を繋ぐ仕切りの無い台所は、家族の絆を強める工夫が詰まっています。壁で隔てられた昔ながらの台所とは違い、調理をしながら家族との語らいを楽しめるのが魅力です。例えば、煮炊きをしている最中にも、子供の様子に気を配ったり、食事の用意を手伝ってもらったり、自然と会話が生まれます。また、台所の向こうに居間の様子が見えるので、孤独を感じることなく、家族の一員として共に時間を過ごすことができます。まるで一つの大きな部屋のように、台所と居間が一体となることで、より広々とした空間だと感じられるでしょう。

仕切りの無い台所の調理台は、様々な用途に活用できます。食事の準備をする場所としてはもちろんのこと、出来上がった料理を並べて、そのまま食卓として使うこともできます。また、子供たちが宿題をする場所や、家族で一緒にお菓子作りを楽しむ場所としても最適です。さらに、調理台の下には収納スペースを設けることができるので、食器や調理器具などを整理整頓しておくことができます。

仕切りの無い台所は、開放感あふれる雰囲気の中で、家族みんなが繋がりを感じられる場所です。料理をする人だけでなく、家族全員が台所に集まり、楽しい時間を共有することができます。子供たちは、親が料理をする様子を見ながら、自然と料理に興味を持つようになるかもしれません。また、家族みんなで食卓を囲むことで、食の大切さを学ぶ良い機会にもなります。このように、仕切りの無い台所は、家族のコミュニケーションを深め、温かい家庭を築く上で、大きな役割を果たすと言えるでしょう。

メリット 具体的な例
家族の絆強化
  • 調理しながら家族と会話できる
  • 子供の様子を見ながら調理できる
  • 食事の準備を手伝ってもらいやすい
  • 孤独を感じることなく、家族の一員として共に時間を過ごせる
広々とした空間 台所と居間が一体となり、より広く感じられる
調理台の多用途性
  • 食事の準備場所
  • 食卓
  • 子供の学習場所
  • お菓子作り
  • 収納スペース
開放的な雰囲気 家族全員が繋がりを感じられる
コミュニケーション促進
  • 子供は料理に興味を持つようになる
  • 家族で食卓を囲み、食の大切さを学ぶ

収納の工夫

収納の工夫

調理場において、収納は使い勝手に直結する大切な要素です。特に、調理台と一体となったカウンターキッチンでは、収納の工夫次第で快適さが大きく変わります。

まず、カウンター下の空間は収納の宝庫です。棚板を設置すれば、よく使う食器や鍋、フライパンなどを整理して配置できます。奥行きに合わせて仕切り板や籠を使えば、さらに空間を有効活用できます。また、引き出し式の収納は、奥にしまった物でも簡単に取り出せるため、調味料や調理器具の収納に最適です。

カウンター上部の空間も有効に使いましょう。吊り戸棚を設置すれば、使用頻度の低い調理器具や食器、保存容器などを収納できます。ただし、高すぎる位置に設置すると取り出しにくくなるため、自分の身長に合わせた高さを選ぶことが大切です。また、吊り戸棚の扉は、上に開くタイプよりも、手前に開くタイプの方が使い勝手が良いでしょう。

調理台の高さや奥行きも重要なポイントです。背の高い人は高めの調理台、低い人は低めの調理台を選ぶことで、腰への負担を軽減し、快適に作業できます。調理台の奥行きも、広すぎると奥の物が取り出しにくく、狭すぎると作業スペースが不足するため、自分に合った適切な奥行きを選びましょう。

調理台の上には、物を出しっぱなしにせず、こまめに片付ける習慣をつけましょう。調理が終わったら、すぐに食器を洗い、調理器具を元の場所に戻すことで、常に清潔で整頓された状態を保てます。また、定期的に不要な物を処分することで、収納スペースにゆとりが生まれ、より快適な調理場を実現できます。

場所 収納方法 収納物 ポイント
カウンター下 棚板、仕切り板、籠、引き出し 食器、鍋、フライパン、調味料、調理器具 奥行きに合わせた収納、引き出し式は調味料や調理器具に最適
カウンター上部 吊り戸棚 使用頻度の低い調理器具、食器、保存容器 高すぎない位置に設置、手前に開く扉が便利
調理台 高さ、奥行きを自分に合わせる。こまめに片付け、不要な物は処分

様々な種類

様々な種類

一口にカウンターキッチンと言っても、様々な形があります。暮らし方や好みに合わせて最適なものを選びたいものです。まず、代表的なものとして、調理台と一体になったカウンターテーブル型のカウンターキッチンがあります。これは、調理をしながら家族と会話したり、配膳をスムーズに行ったりできるのが魅力です。小さな子どもがいる家庭では、子どもの様子を見ながら安心して料理ができるという利点もあります。

次に、収納とカウンターを組み合わせた間仕切り型のカウンターキッチンがあります。これは、キッチンと居間や食堂を完全に仕切ることで、調理器具や食器などの生活感を隠すのに役立ちます。カウンター部分には収納棚を設けることができ、雑誌や小物などを置いて、居間や食堂をすっきりと見せることができます。また、カウンターの上部に間接照明を取り付けることで、落ち着いた雰囲気を演出することも可能です。急な来客時にも、キッチンを隠せるので便利です。

さらに、食堂机と一体型のカウンターキッチンもあります。これは、限られた空間を有効活用できるのが特徴です。カウンターに椅子を並べて、食事の場所として使うことができます。家族で朝食をとったり、ちょっとした食事をするのに便利です。また、子どもが勉強する場所としても活用できます。

カウンターキッチンの素材も様々です。木の温もりを感じられる木製のもの、清潔感のあるステンレス製のもの、高級感のある大理石調のものなど、好みに合わせて選ぶことができます。

このように、カウンターキッチンには様々な種類があります。それぞれの家庭の暮らし方や好みに合わせて、最適なタイプのカウンターキッチンを選び、快適な空間を作りましょう。

種類 特徴 メリット デメリット
調理台と一体型のカウンターテーブル型 調理台とカウンターテーブルが一体化
  • 調理しながら家族と会話できる
  • 配膳がスムーズ
  • 子どもの様子を見ながら料理できる
調理スペースが狭くなる場合がある
収納とカウンターを組み合わせた間仕切り型 収納とカウンターが一体化し、キッチンと居間を仕切る
  • 生活感を隠せる
  • 収納力が高い
  • カウンター上に間接照明を設置できる
  • 急な来客時にもキッチンを隠せる
キッチンと居間の空間が分断される
食堂机と一体型のカウンターキッチン カウンターがそのまま食堂机になる
  • 省スペース
  • 食事や勉強に使える
来客時に対応できない場合がある

選び方のポイント

選び方のポイント

台所の顔とも言える調理台を選ぶ際には、いくつか気を付ける点があります。まず、台所の広さや形に合った大きさの調理台を選ぶことが大切です。小さすぎると作業場が狭くなり、動きにくくなってしまいます。反対に大きすぎると、台所全体が狭く感じられ、圧迫感が出てしまいます。ちょうど良い大きさの調理台を選ぶことで、快適な調理空間を作ることができます。

次に、家族の人数や生活のスタイルに合わせて、調理台の高さや奥行き、収納の量などを考えましょう。例えば、小さなお子様がいるご家庭では、お子様が調理台に手が届かない高さにするなどの配慮が必要です。安全のためにも、お子様の身長に合わせた設計を心がけましょう。また、よく料理をするご家庭では、材料を広げたり、複数の調理器具を同時に使ったりする際に、十分な広さの調理台があると便利です。調理台の奥行きも重要で、作業がしやすく、物が落ちにくい奥行きを選ぶと良いでしょう。さらに、調理台の下の収納スペースも確認しておきましょう。鍋やフライパン、食器などを収納するのに十分なスペースがあるか、使いやすい配置になっているかなども重要なポイントです。

さらに、台所全体の雰囲気に合うデザインの調理台を選ぶことも大切です。材質や色合いなどをよく見て、統一感のある空間を作りましょう。例えば、木の温もりを感じられる木製のもの、清潔感のある白いタイルのもの、重厚感のある石造りのものなど、様々な材質があります。それぞれの材質によって見た目や手触り、耐久性が異なるため、自分の好みに合ったものを選びましょう。また、色合いも重要な要素です。周りの壁や床の色とのバランスを考え、調和のとれた色を選ぶことで、より居心地の良い台所になります。

このように、様々な点を考慮することで、自分にぴったりの調理台を選ぶことができます。快適で使いやすい台所を実現するために、時間をかけてじっくり選びましょう。

項目 詳細
サイズ
  • 台所の広さや形に合った大きさ
  • 小さすぎると作業スペースが狭く、動きにくい
  • 大きすぎると圧迫感がある
高さ・奥行き・収納
  • 家族の人数や生活スタイルに合わせる
  • 子供のいる家庭は子供の手が届かない高さにする
  • 料理をよくする家庭は十分な広さがあると便利
  • 奥行きは作業がしやすく、物が落ちにくいものを選ぶ
  • 収納スペースの大きさや配置も重要
デザイン
  • 台所全体の雰囲気に合わせる
  • 材質や色合いをよく見る
  • 材質によって見た目、手触り、耐久性が異なる
  • 周りの壁や床の色とのバランスを考える