裏漉し器を使いこなそう!

裏漉し器を使いこなそう!

料理を知りたい

先生、「裏漉し器」って、何に使うんですか?名前は聞いたことがあるんですが、よく分からなくて…

料理研究家

いい質問だね。「裏漉し器」は、食材を滑らかにしたり、種や皮などを取り除いたりするために使う道具だよ。例えば、じゃがいものポタージュを作る時、茹でたじゃがいもを滑らかにするために使うことがあるね。

料理を知りたい

あ!滑らかにするんですね。でも、ミキサーでも滑らかにできますよね?ミキサーと何が違うんですか?

料理研究家

そうだね、ミキサーでも滑らかにできるけど、裏漉し器を使うと、よりきめ細かく滑らかな舌触りになるんだ。ミキサーだと、どうしても繊維が残ってしまうことがあるけど、裏漉し器を使うことで、それを取り除くことができるんだよ。だから、口当たりの良いポタージュやプリン、お菓子作りに役立つんだ。

裏漉し器とは。

「料理」や「台所」にまつわる言葉、『裏ごし器』について。裏ごし器は、曲がった枠に網が張ってある道具です。この網の上に材料をのせて、へらや手でぎゅっと押しつけることで、なめらかな状態にします。

裏漉し器とは

裏漉し器とは

裏漉し器とは、食材をより滑らかにしたり、不要な繊維や種などを取り除くための調理器具です。 読み方はそのまま「裏ごし器」で、食材を裏ごす、つまり漉すための道具です。金属製の輪に細かい網が張られた形状をしており、この網目の細かさによって様々な用途で使われています。

網目の細かい裏漉し器は、滑らかな舌触りの料理を作りたい時に最適です。 例えば、かぼちゃを滑らかに裏漉して、口当たりの良いポタージュスープにしたり、プリンやムースなどのデザートを絹のように滑らかに仕上げるのに役立ちます。他にも、離乳食作りにおいても、野菜などを細かく裏漉しすることで、赤ちゃんが食べやすいように滑らかにすることができます。滑らかさはもちろんのこと、野菜の繊維や魚の骨などを取り除くことができるので、安心安全な食事を提供するためにも欠かせない道具と言えるでしょう。

一方、網目の粗い裏漉し器は、ジュースを絞ったり、食材を潰したりする際に便利です。 例えば、茹でたじゃがいもを潰して滑らかなマッシュポテトにしたり、トマトを裏漉ししてトマトソースを作る際に、皮や種を取り除くことができます。また、果物からジュースを絞る際にも、種や繊維質を取り除き、滑らかなジュースを作ることができます。他にも、ゆで卵の黄身だけを裏漉しして、きめ細かいタルタルソースを作るのにも役立ちます。

裏漉し器は和食、洋食、中華など、様々な料理で活躍する万能な調理器具です。 家庭料理のレベルを一段階上げるためにも、ぜひ一つは持っておきたい道具です。網目の細かさによって様々な用途で使えるので、自分の料理のスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。また、近年では木製や樹脂製の裏漉し器も登場しており、金属製のものと比べて食材の色移りや金属臭が気になる方にもおすすめです。お手入れも簡単なので、気軽に使うことができます。

種類 網目の細かさ 用途
裏漉し器 細かい 滑らかな舌触りの料理 かぼちゃのポタージュ、プリン、ムース、離乳食
野菜の繊維や魚の骨を取り除く 安全な食事の提供
きめ細かいソース タルタルソース(ゆで卵の黄身)
粗い ジュースを絞る 果物のジュース
食材を潰す マッシュポテト
皮や種を取り除く トマトソース
材質 金属製 一般的
木製・樹脂製 色移り・金属臭なし

裏漉し器の選び方

裏漉し器の選び方

滑らかな舌触りで、口当たりの良い料理を作るためには、欠かせない調理器具、それが裏漉し器です。しかし、一口に裏漉し器と言っても、網目の細かさや枠の素材など、様々な種類があります。自分にぴったりの裏漉し器を選ぶためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?

まず網目の細かさは、出来上がる料理の仕上がりに大きく影響します。例えば、滑らかな舌触りのポタージュやプリン、きめ細かいケーキ生地を作りたい場合は、目の細かい裏漉し器を使うことで、ザラつきがなく、なめらかな仕上がりになります。反対に、ジャムや果物のピューレなど、ある程度の果肉感や食感を残したい場合は、目の粗い裏漉し器を選ぶと良いでしょう。粗めの網目は、素材本来の風味や食感を存分に楽しむことができます。

次に枠の素材にも注目しましょう。裏漉し器の枠には、主にステンレス、木、プラスチックの3種類があります。ステンレス製の枠は、錆びにくく、耐久性に優れているため、長く愛用することができます。また、汚れが落ちやすく、清潔に保ちやすい点も大きなメリットです。お手入れの手軽さを重視するのであれば、ステンレス製がおすすめです。木製の枠は、自然の温かみを感じさせる風合いが魅力です。見た目にも優しく、調理の時間を豊かにしてくれます。しかし、木は湿気に弱いため、使用後はしっかりと乾燥させる必要があります。丁寧に扱って、長く愛用したいという方におすすめです。プラスチック製の枠は、軽くて扱いやすいのが特徴です。価格も比較的安価なため、気軽に試したいという方に適しています。ただし、耐久性はステンレスや木に劣るため、乱暴に扱うと破損する可能性があります。

このように、裏漉し器は、網目の細かさや枠の素材によって、それぞれ特徴が異なります。自分の作る料理の種類や、使い勝手、お手入れのしやすさなどを考慮して、最適な裏漉し器を選び、料理の幅を広げましょう。

項目 種類 特徴 用途
網目の細かさ 細かい なめらかな仕上がり ポタージュ、プリン、ケーキ生地など
粗い 果肉感や食感を残す ジャム、果物のピューレなど
枠の素材 ステンレス 錆びにくく耐久性が高い、清潔に保ちやすい 長く使いたい人、お手入れを重視する人
温かみのある風合い 丁寧に扱いたい人
プラスチック 軽くて扱いやすい、安価 手軽に試したい人

裏漉し器の使い方

裏漉し器の使い方

裏漉し器は、滑らかで均一な仕上がりに欠かせない調理器具です。様々な食材を滑らかにするだけでなく、不要な繊維や種などを取り除くのにも役立ちます。それでは、裏漉し器の効果的な使い方を詳しく見ていきましょう。

まず、食材の準備です。食材によっては、皮を剥いたり、種を取ったりする必要があります。そして、裏漉し器の網の目に合わせて、食材を適当な大きさに切ります。大きすぎると網を通りにくく、時間がかかってしまうので注意が必要です。一口大に切っておけば、スムーズに作業を進めることができます。

次に、裏漉し器を安定した場所に設置します。ボウルなどの上にしっかりと置き、ぐらつかないように確認しましょう。安定していないと、作業中に裏漉し器が傾いたり、滑ったりして、怪我をする可能性があります。

準備が整ったら、切った食材を網の上に載せます。一度に大量に載せると詰まりやすくなるため、少量ずつ載せていくのがコツです。そして、しゃもじや木べら、あるいは清潔な手で、食材を優しく押し潰しながら網目に通していきます。この時、力を入れすぎると網が破損する恐れがあるので、注意が必要です。円を描くように優しくこすことで、より滑らかに仕上がります。

食材によっては、水分が少ないと通りにくい場合があります。そのような場合は、少量の水や牛乳などを加えて滑らかにしましょう。加える液体の量は、食材の種類や仕上がりの状態によって調整します。

裏漉しが終わったら、裏漉し器に残った繊維や種などの不要な部分は捨てます。裏漉しした食材は、そのまま料理に使用したり、別の容器に移して保存したりすることができます。

最後に、使用後の処理も大切です。裏漉し器は、洗剤とスポンジを使って丁寧に洗い、しっかりと乾燥させてから保管します。特に網目は詰まりやすいので、細かい部分まで丁寧に洗うようにしましょう。きちんと手入れすることで、裏漉し器を長く清潔に使うことができます。

手順 説明 ポイント
食材の準備 食材の皮を剥いたり種を取ったりする。裏漉し器の網の目に合わせて食材を適当な大きさに切る。 大きすぎると網を通りにくく時間がかかるため、一口大に切る。
裏漉し器の設置 ボウルなどの上に裏漉し器をしっかりと置き、ぐらつかないように安定させる。 安定していないと作業中に裏漉し器が傾いたり滑ったりして怪我をする可能性がある。
裏漉し 切った食材を少量ずつ網の上に載せ、しゃもじや木べら、または清潔な手で優しく押し潰しながら網目に通す。 一度に大量に載せると詰まりやすいため、少量ずつ載せる。力を入れすぎると網が破損する恐れがあるので、優しく円を描くようにこする。
水分調整 食材によっては、水や牛乳などを加えて滑らかにする。 加える液体の量は、食材の種類や仕上がりの状態によって調整する。
不要部分の処理 裏漉し器に残った繊維や種などの不要な部分は捨てる。裏漉しした食材は、そのまま料理に使用したり、別の容器に移して保存したりする。
使用後の処理 裏漉し器は、洗剤とスポンジを使って丁寧に洗い、しっかりと乾燥させてから保管する。 網目は詰まりやすいので、細かい部分まで丁寧に洗う。

裏漉し器を使った料理

裏漉し器を使った料理

裏漉し器は、食材を滑らかにするだけでなく、不要な繊維や種、皮などを取り除くことができる便利な調理器具です。様々な料理に活用することで、風味や食感、見た目を格段に向上させることができます。

例えば、かぼちゃのポタージュを作る際には、茹でたかぼちゃを裏漉し器で濾すことで、なめらかでクリーミーな舌触りを実現できます。裏漉し器を通すことで、かぼちゃの繊維が取り除かれ、口当たりが格段に良くなります。また、じゃがいものニョッキを作る際にも、裏漉し器を使うことで、じゃがいもの滑らかさを最大限に引き出し、もちもちとした食感に仕上がります。

トマトソースを作る際にも、裏漉し器は活躍します。生のトマトを湯むきした後、裏漉し器に通すことで、種や皮を取り除き、滑らかで均一なソースを作ることができます。このひと手間を加えることで、ソースの味がまろやかになり、料理全体の質を高めることができます。

その他にも、スイートポテトのペーストやムース、あんこなど、様々な料理に応用できます。スイートポテトを裏漉し器で濾せば、より滑らかで上品なペーストに。ムース作りでは、きめ細やかな舌触りを実現する上で欠かせません。あんこ作りでも、滑らかで口当たりの良い仕上がりになります。

裏漉し器は、目の粗さが異なるものがいくつかあるので、作る料理に合わせて使い分けると良いでしょう。少し粗めのものは、野菜のピューレなどに、細かいものは、ムースやソース作りに最適です。このように、裏漉し器を上手に活用することで、いつもの料理がワンランクアップすること間違いなしです。ぜひ、様々な料理に挑戦してみて下さい。

料理 裏漉し器の効果
かぼちゃのポタージュ なめらかでクリーミーな舌触り
じゃがいものニョッキ じゃがいもの滑らかさを最大限に引き出し、もちもちとした食感
トマトソース 種や皮を取り除き、滑らかで均一なソース
スイートポテトのペースト より滑らかで上品なペースト
ムース きめ細やかな舌触り
あんこ 滑らかで口当たりの良い仕上がり

お手入れと保管方法

お手入れと保管方法

裏ごし器は、適切なお手入れと保管をすることで、より長くお使いいただけます。毎日の調理で活躍してくれる道具だからこそ、少しの手間を惜しまず、丁寧に扱いましょう。

使用後は、できるだけ早く洗うことが大切です。食材が網目に残っていると、乾燥してこびりつき、落とすのが大変になります。まずはぬるま湯で大きな汚れを洗い流し、その後、食器用洗剤を使って丁寧に洗います。目の細かい裏ごし器は、食材が詰まりやすいので、特に注意が必要です。もし食材が網目に詰まってしまった場合は、流水を当てながら、指先や柔らかいスポンジで優しくこすり洗いしてください。細かい部分の汚れには、使い古した歯ブラシが役立ちます。歯ブラシを使って、網目を傷つけないように丁寧に汚れを落としましょう。ゴシゴシと強くこすると、網目が変形したり破れたりする可能性があるので、優しく丁寧に扱うことが重要です。

洗い終わったら、清潔な布巾で水気をしっかりと拭き取ります。特に網目の部分は水分が残りやすいので、念入りに拭きましょう。水気が残っていると、錆びやカビの原因になるだけでなく、不衛生でもあります。その後は、風通しの良い場所で自然乾燥させます。直射日光に当てると、変色や変形の原因となる場合があるので、避けるようにしましょう。完全に乾いてから収納することで、清潔な状態を保つことができます。

収納場所は、他の調理器具とぶつからない場所を選びましょう。重ねて収納する場合は、網の部分を傷つけないように、間に布巾などを挟むと安心です。また、湿気が少ない場所を選ぶことも大切です。

少しの手間をかけるだけで、裏ごし器を長く愛用することができます。毎日のお手入れと保管を習慣化して、美味しい料理作りに役立てましょう。

お手入れと保管方法