レンジフードファンの選び方
料理を知りたい
先生、「レンジフードファン」って換気扇のことですか?
料理研究家
そうだね、換気扇が中心となる設備だね。でも、換気扇だけじゃなくて、それを囲むフードも含めて「レンジフードファン」と呼ぶんだよ。煙や蒸気を吸い込む箱の部分も大切なんだ。
料理を知りたい
なるほど。じゃあ、換気扇とフードがセットになったものがレンジフードファンなんですね。種類も色々あるんですか?
料理研究家
そうだよ。換気扇の種類で言えば、プロペラ式やターボ式があるし、フードの形も色々ある。例えば、ブーツ型とかスリム型とかね。選ぶときは、フィルターの掃除のしやすさとか、きちんと換気ができるか、音は静かか、などを考えると良いよ。
レンジフードファンとは。
料理をする場所にある、コンロの上に取り付ける換気装置について説明します。この装置は、煙や蒸気を外に排出する仕組みで、箱型のカバーの中に換気扇が付いています。換気扇には、プロペラ式やターボ式などの種類があり、カバーの形もブーツ型や薄型、据え付け型など様々です。換気装置には、煙を排出するだけのものや、自動で換気するもの、使っていない時に外の冷たい空気が入らないようにするものなど、色々な機能があります。選ぶ際には、フィルターの掃除のしやすさや、換気の効率、作動中の音の大きさなどを考えると良いでしょう。
換気の重要性
台所は、食事を作る際に出る煙や蒸気、油、においなどが発生する場所です。これらの空気中の汚れをそのままにしておくと、壁や天井が油でベタベタになったり、においが染み付いて気持ちが悪くなるだけでなく、健康にも悪い影響を与える可能性があります。そのため、台所には効率の良い換気設備が必要不可欠です。
レンジフードファンは、これらの汚れを効果的に外に出し、清潔で快適な台所環境を保つ上で重要な役割を果たします。新鮮な空気を台所に取り込み、調理中の熱い空気を外に出すことで、快適な調理環境を作るだけでなく、火事の危険を減らす効果も期待できます。火を使う調理器具を使用する際に発生する一酸化炭素などの有害物質も、換気によって屋外へ排出することができます。これにより、中毒事故の予防にも繋がります。
また、適切な換気は、カビや細菌が増えるのを抑え、食中毒の危険性を少なくするのにも役立ちます。湿気がこもりやすい台所では、特にカビが発生しやすいため、こまめな換気を行い、乾燥した状態を保つことが大切です。じめじめした環境を好む細菌の繁殖も、換気によって抑制することができます。
レンジフードファン以外にも、窓を開ける、換気扇を回すなど、換気の方法は様々です。調理中はもちろんのこと、調理後もしばらく換気を続けることで、より効果的に空気の汚れを取り除くことができます。また、定期的にレンジフードファンのフィルターを掃除したり、交換することで、換気効率を維持し、清潔な状態を保つことができます。
レンジフードファンは、台所の衛生と安全を守る上で、なくてはならないものと言えるでしょう。
換気のメリット | 具体例 |
---|---|
油汚れ、におい対策 | 壁や天井のベタつき、におい染みを防ぐ |
健康への配慮 | 油汚れ、においによる健康への悪影響を防ぐ |
快適な調理環境 | 新鮮な空気の取り込み、熱い空気の排出 |
火災予防 | 調理中の熱気を排出 |
中毒事故予防 | 一酸化炭素など有害物質の排出 |
カビ・細菌対策 | 食中毒リスク低減、じめじめした環境の改善 |
色々な種類
台所の換気扇には、大きく分けて三つの種類があります。羽根がむき出しになっているプロペラ式は、昔ながらの換気扇と言えるでしょう。価格が安く、取り付けも簡単なので、手軽に設置できるのが利点です。しかし、換気能力は他の二つの種類に比べると劣ります。また、作動音が大きいのもデメリットと言えるでしょう。比較的静かで、程よく換気をしたいという方にはシロッコ式がおすすめです。シロッコ式は、円筒形のケースの中に、たくさんの羽根がついた送風機が入っています。この形のおかげで、静かで、しかも十分な換気能力を発揮します。プロペラ式よりも価格は上がりますが、性能と静音性を求めるなら、良い選択と言えるでしょう。最も換気能力に優れているのがターボ式です。シロッコ式と同じように円筒形のケースの中に送風機が入っていますが、シロッコ式に比べて羽根の枚数が少なく、一枚一枚の羽根が大きくなっています。この大きな羽根が力強く回転することで、強力な換気を実現します。油汚れにも強いので、中華料理のように油を多く使う料理をすることが多いご家庭に向いています。換気扇を選ぶ際には、台所の広さも重要な要素です。広い台所には、換気能力の高い換気扇を設置する必要があります。また、どのくらいの頻度で料理をするかも考えて選びましょう。毎日料理をするご家庭では、油汚れに強い換気扇を選ぶと良いでしょう。さらに、予算も考慮に入れる必要があります。プロペラ式は価格が安く、ターボ式は高価になります。それぞれの換気扇の特徴を理解し、自身のニーズと予算に合わせて最適なものを選びましょう。換気扇の形も様々です。壁に取り付けるブーツ型、天井に埋め込むスリム型、システム台所に組み込むビルトイン型などがあります。台所の構造や見た目に合わせて、適切なものを選びましょう。換気扇は、快適な調理環境を作る上で重要な役割を果たします。種類や形、そして設置場所などをよく考えて、最適な換気扇を選び、快適な台所を実現しましょう。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめ |
---|---|---|---|---|
プロペラ式 | 羽根がむき出し | 価格が安い、取り付け簡単 | 換気能力が低い、作動音が大きい | 手軽に設置したい人 |
シロッコ式 | 円筒形のケースの中に、たくさんの羽根がついた送風機 | 比較的静か、程よい換気能力 | プロペラ式より価格が高い | 静音性と性能を求める人 |
ターボ式 | 円筒形のケースの中に、大きな羽根がついた送風機 | 最も換気能力が高い、油汚れに強い | 高価 | 油を多く使う料理をする人 |
換気扇選びのポイント | 詳細 |
---|---|
台所の広さ | 広い台所には換気能力の高い換気扇 |
料理の頻度 | 毎日料理をするなら油汚れに強い換気扇 |
予算 | プロペラ式が安価、ターボ式が高価 |
換気扇の形 |
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ブーツ型(壁付け) |
スリム型(天井埋め込み) |
ビルトイン型(システムキッチン組み込み) |
選び方のコツ
調理場の換気扇を選ぶ際には、調理場の広さと換気扇の性能の釣り合いが肝心です。換気扇の性能が低すぎると、油煙やにおいが部屋にこもってしまい、快適な調理の妨げになります。反対に、性能が高すぎると、必要以上の電気代がかかったり、音が大きくてうるさかったりする場合があります。ですから、ご家庭の調理場の広さに合った性能の換気扇を選ぶことが大切です。換気扇の性能は、カタログに記載されている風量の数値を参考にすると良いでしょう。
次に、掃除のしやすさも重要な点です。換気扇は油汚れが付きやすいので、こまめな掃除が必要です。フィルターが簡単に取り外せて、洗いやすい構造になっていると、掃除の手間が省けます。最近では、自動洗浄機能が付いた換気扇もあるので、掃除が苦手な方は検討してみると良いでしょう。換気扇を清潔に保つことで、いやなにおいを防ぎ、より長く使い続けることができます。
静かさも重要な要素です。換気扇の中には、運転音が非常に大きいものもあります。静かな換気扇を選ぶことで、調理中の会話やテレビの音を邪魔することなく、快適な時間を過ごせます。購入前に、カタログに記載されている騒音レベルを確認したり、店頭で実際に運転音を聞いてみたりすることをお勧めします。
その他にも、様々な機能が付いた換気扇があります。例えば、明るい照明が付いたものや、自動で風量を調節してくれるもの、換気扇と連動してガスコンロの火力を調節してくれるものなどがあります。これらの機能は、調理をより快適で安全なものにしてくれます。ご自身の調理スタイルや好みに合わせて、必要な機能を選ぶと良いでしょう。最近では、薄型でスタイリッシュなデザインの換気扇も増えてきています。調理場の雰囲気に合わせてデザインを選ぶことも、快適な調理空間を作る上で大切なポイントです。
項目 | 詳細 |
---|---|
換気扇の性能 | 調理場の広さに合った風量を選ぶ。性能が低すぎると油煙やにおいがこもり、高すぎると電気代がかかったり、音がうるさかったりする。 |
掃除のしやすさ | フィルターの取り外しやすさ、洗いやすさを確認する。自動洗浄機能付きも検討する。 |
静かさ | 騒音レベルを確認する。店頭で実際に運転音を聞いてみる。 |
その他の機能 | 照明、自動風量調節、ガスコンロとの連動など、自身の調理スタイルや好みに合わせて必要な機能を選ぶ。 |
デザイン | 薄型、スタイリッシュなデザインなど、調理場の雰囲気に合わせて選ぶ。 |
お手入れ方法
レンジフードファンは、調理中の煙や蒸気、油煙などを吸い込み、快適な調理空間を作る上で欠かせない設備です。しかし、その性能を維持し、長く安全に使い続けるためには、定期的なお手入れが不可欠です。
まず、フィルターの掃除は月に1~2回を目安に行いましょう。フィルターに付着した油汚れは、時間の経過とともに酸化し、落ちにくくなります。こまめに掃除することで、油汚れの蓄積を防ぎ、常に高い換気効率を保つことができます。フィルターの掃除方法は簡単です。まず、電源を切り、フィルターを取り外します。油汚れが軽い場合は、お湯に浸け置きした後、柔らかいスポンジや布で丁寧に洗い流します。油汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた液に浸け置きし、その後、スポンジや布で洗います。洗剤が残らないよう、十分にすすぎ洗いを行い、しっかりと乾燥させてから元に戻しましょう。
フィルターだけでなく、フード内部の油汚れも忘れずに拭き取りましょう。フード内部に油汚れがたまると、換気効率が低下するだけでなく、火災の原因となる可能性があります。柔らかい布をぬるま湯に浸して固く絞り、丁寧に拭き取ります。特に、ファンの羽根の周辺は油汚れがたまりやすいので、念入りに掃除しましょう。
これらの日常的なお手入れに加えて、年に1回程度は専門業者による点検と清掃を依頼することをおすすめします。専門業者は、普段のお手入れでは届かない部分まで徹底的に清掃し、レンジフードファンの性能を最適な状態に保ってくれます。また、故障や不具合の早期発見にもつながり、安全な使用を継続するために役立ちます。
レンジフードファンを清潔に保つことは、快適な調理環境を維持するだけでなく、火災などの事故を未然に防ぐ上でも非常に重要です。正しいお手入れ方法を身につけ、定期的な清掃と点検を心掛けましょう。
お手入れ箇所 | 頻度 | 方法 |
---|---|---|
フィルター | 月1~2回 |
|
フード内部 | フィルター掃除時 |
|
全体 | 年1回程度 | 専門業者による点検と清掃 |
交換時期の目安
台所の換気扇、大体10年ほどで交換するのが良いと言われています。もちろん、どのくらい使ったか、どれだけ綺麗にしているかによって、使える期間は変わってきます。変な音がしたり、ガタガタ揺れたり、空気を吸い込む力が弱くなってきたりしたら、早めに新しいものに変えた方が良いでしょう。
新しい換気扇は、電気代が安くなるように作られているものが多いです。今の電気代が高いことを考えると、これは嬉しいですね。さらに、最近の換気扇は静かで、しっかりと換気してくれるので、台所がより快適になるでしょう。
換気扇が古くなると、油汚れが溜まりやすくなります。これが原因で、換気力が落ちてしまい、部屋に嫌な臭いが残ったり、油汚れが壁や天井に付着して掃除が大変になったりします。また、モーターの劣化は故障の原因となり、最悪の場合、火災に繋がる可能性も考えられます。そのため、10年を目安に交換を検討することで、安全面も向上すると言えるでしょう。
新しい換気扇は、お手入れが簡単なものも増えています。フィルターが簡単に取り外せたり、自動洗浄機能が付いているものもあります。日頃のお手入れが楽になることは、忙しい毎日を送る上で大きなメリットです。古くなった換気扇を使い続けるよりも、新しいものに交換することで、快適さや安全性、そして掃除の手間など、様々な面でメリットが得られます。快適で安心な台所を実現するためにも、換気扇の交換時期について、一度考えてみてはいかがでしょうか。
メリット | デメリット(古い換気扇の場合) |
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電気代が安くなる | 電気代が高い |
静かで、しっかり換気してくれる(台所が快適になる) | 換気力が弱い、変な音がする、ガタガタ揺れる |
油汚れが溜まりにくい | 油汚れが溜まりやすい(掃除が大変、臭い、火災の危険性) |
お手入れが簡単 | お手入れが面倒 |
安全性の向上 | 故障や火災のリスク |