万能選手!泡すくい器の魅力
料理を知りたい
先生、「エキュモワール」ってどういう意味ですか?なんか、かっこいい響きですよね。
料理研究家
そうだね、語源はフランス語だよ。日本語では「泡すくい」や「網じゃくし」って言うんだ。スープの表面のアクや油をすくったり、茹でた野菜や麺などをすくい上げるのに使うんだよ。
料理を知りたい
なるほど。「網じゃくし」なら知ってます!でも、エキュモワールの方がなんだかおしゃれですね。どんな時に使うんですか?
料理研究家
そうだね。例えば、ラーメンを作るときに麺を茹で上げてお湯からすくい上げたり、お鍋で野菜を茹でた時に使ったりするね。細かい網目状になっているから、小さな具材や、とろみのある液体の中の固形物だけを取り出すのにも便利なんだよ。
écumoireエキュモワールとは。
「料理」や「台所」に関する言葉である「エキュモワール」について。これは、調理器具で、穴の開いたお玉のようなものです。主に、煮汁やスープからアクや浮遊物を取り除くのに使います。
泡すくい器とは
泡すくい器、別名あく取り。一見地味な調理器具ですが、実は様々な場面で活躍する万能選手です。その名の通り、煮汁やジャムの表面に浮いたあくや泡をすくい取るのに使われます。平らな円盤状の部分は細かい網目状になっており、この構造が、液体だけを透過させ、不要な固形物だけを効率的に取り除くことを可能にしています。
泡すくい器を使うことで、料理の仕上がりは格段に向上します。例えば、スープ作り。じっくり煮込むほど美味しいスープになりますが、同時にあくも出てきます。このあくを取り除くことで、スープ本来の旨味を存分に引き出し、雑味のない澄んだ味わいに仕上がります。丁寧にあくを取ったスープは、見た目にも美しく、食欲をそそります。
また、ジャム作りでも泡すくい器は活躍します。果物を煮詰めていく過程で発生する泡は、ジャムの滑らかさを損ない、見た目を悪くする原因となります。泡すくい器でこまめに泡を取り除くことで、滑らかで艶のある、美しいジャムが出来上がります。さらに、泡を取り除くことで保存性も向上するという利点もあります。
その他、揚げ物の油を濾したり、茹でた野菜の水を切ったりするのにも使えます。一つ持っておくと、料理の幅が広がる便利な道具です。素材はステンレス製や網状のものが一般的で、洗いやすく清潔に保てることも魅力です。大きさも様々なので、自分の使いやすいものを選んで、料理に役立ててみて下さい。
用途 | 効果 | その他 |
---|---|---|
あくや泡の除去 | スープの旨味を引き出し、雑味のない澄んだ味わいにする。ジャムの滑らかさを向上させ、見た目を良くする。保存性を向上させる。 | 素材はステンレス製や網状のものが一般的。洗いやすく清潔に保てる。大きさも様々。 |
油の濾過 | – | |
茹でた野菜の水切り | – |
様々な使い方
泡すくい器、名前から想像する用途は、汁物料理の仕上げにアクや泡を取り除くことでしょう。確かにその用途は泡すくい器の得意とするところです。しかし、泡すくい器の活躍の場は、それだけではありません。網目状になった底の部分をうまく活用することで、実に様々な調理場面で役立ってくれるのです。まさに「万能選手」と呼ぶにふさわしい調理器具と言えるでしょう。
まず、茹で上がった麺類や野菜を鍋から取り出す際に、泡すくい器は大いに活躍します。麺類を茹でた後、湯切りをする際にも、この網目状の構造が役立ちます。箸で麺をつかんでざるに移す方法では、麺が切れてしまったり、熱い湯でやけどをしてしまう危険性もあります。しかし、泡すくい器を使えば、一度にたくさんの麺を安全かつスムーズに湯切りすることができます。パスタやそうめんなど、滑りやすい麺類でも、しっかりとすくうことができるので、安心して扱えます。
また、揚げ物料理にも泡すくい器は最適です。揚げ物を油から引き上げる際、菜箸では衣が剥がれてしまうことがあります。しかし、泡すくい器の網目状の底は、揚げ物の衣を優しく支え、油を切るのに最適な形状です。余分な油をしっかり落とすことで、揚げ物はカラッと仕上がり、見た目も食感も良くなります。
さらに、泡すくい器は繊細な食材を扱う際にもその真価を発揮します。例えば、崩れやすい豆腐を鍋から取り出す時、菜箸では豆腐が割れてしまうことがあります。しかし、泡すくい器を使えば、豆腐を優しくすくい上げ、崩さずに盛り付けることができます。また、煮崩れしやすい魚を扱う際にも、泡すくい器は最適です。魚の身をやさしく包み込むようにすくい上げることで、形を崩すことなく、美しく盛り付けることができます。
このように、泡すくい器は、アクや泡を取るだけでなく、茹でたり揚げたりした食材を取り上げたり、湯切りをしたり、繊細な食材を扱ったりと、様々な用途で活躍する万能調理器具です。一家に一台、いや、大きさの異なるものを数種類揃えておくと、さらに便利に活用できるでしょう。
用途 | 説明 |
---|---|
アク/泡取り | 汁物料理の仕上げにアクや泡を取り除く。 |
麺類/野菜の湯切り | 茹で上がった麺類や野菜を鍋から取り出し、湯切りをする。麺が切れたり、やけどをする危険性を減らす。 |
揚げ物 | 揚げ物を油から引き上げる。衣が剥がれにくく、余分な油を落とすことでカラッと仕上がる。 |
繊細な食材 | 豆腐や魚などの崩れやすい食材を優しくすくい上げ、形を崩さずに盛り付ける。 |
選び方のポイント
汁物の調理には欠かせない泡すくい器。様々な種類が販売されていますが、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで、用途に合わせた泡すくい器選びのポイントをご紹介します。
まず注目すべきは網目の大きさです。きめ細かい網目は、小さな泡や灰汁はもちろん、だし汁に浮いた細かい野菜くずなども逃さずすくい取ることができます。味噌汁や澄まし汁など、見た目にも美しい仕上がりを求める料理に最適です。ただし、とろみのある餡やカスタードクリームなどを扱う際には、網目が詰まりやすいので注意が必要です。一方、粗い網目は、詰まりにくく、揚げ物などを取り出す際に便利です。天ぷらやフライなど、衣が剥がれやすい食材も優しくすくい上げることができます。また、ジャム作りなどで果実を煮込む際にも、果実を潰さずに取り出すことができます。
次に材質にも注目しましょう。ステンレス製の泡すくい器は、錆びにくく丈夫で、長く使えるという利点があります。また、熱に強く、煮沸消毒もできるので衛生的です。木製のものも、手に馴染みやすく温かみのある風合いが魅力ですが、定期的なお手入れが必要です。
持ち手の形状や長さも重要なポイントです。持ちやすい形状のものを選ぶことで、手首への負担を軽減し、楽に作業ができます。また、汁をすくう鍋の深さに合わせて適切な長さのものを選びましょう。短すぎると熱い汁が手に跳ねてしまう危険があり、長すぎると扱いにくくなってしまいます。
最後に、洗いやすさも忘れずに確認しましょう。食洗機に対応しているかどうかは、日々の洗い物を楽にする上で重要なポイントです。収納のしやすさも考慮して、ご自身の調理スタイルやキッチンの環境に合った泡すくい器を選びましょう。
ポイント | 詳細 | メリット | デメリット | 用途 |
---|---|---|---|---|
網目の大きさ | きめ細かい | 小さな泡や灰汁、野菜くずもすくい取れる。見た目も美しい仕上がり。 | とろみのあるものだと詰まりやすい。 | 味噌汁、澄まし汁など |
網目の大きさ | 粗い | 詰まりにくい。衣が剥がれやすい食材も優しくすくい上げられる。 | – | 揚げ物、果実の煮込みなど |
材質 | ステンレス | 錆びにくく丈夫。熱に強く、煮沸消毒も可能で衛生的。長持ちする。 | – | – |
材質 | 木製 | 手に馴染みやすく温かみのある風合い。 | 定期的なお手入れが必要。 | – |
持ち手の形状や長さ | 持ちやすい形状 | 手首への負担軽減。 | – | – |
持ち手の形状や長さ | 適切な長さ | 楽に作業ができる。 | 短いと熱い汁が手に跳ねる危険性あり。長すぎると扱いにくい。 | – |
洗いやすさ | 食洗機対応 | 日々の洗い物を楽にする。 | – | – |
お手入れ方法
泡すくい器は、使った後すぐに洗うのが長持ちの秘訣です。食べ物の残りかすや油汚れがついたままにしておくと、こびりついて落ちにくくなってしまいます。
洗う時は、台所用中性洗剤と柔らかいスポンジを使って丁寧に洗いましょう。ゴシゴシ力を入れてこすると、網目が変形したり破損する恐れがあるので、優しく洗うのが肝心です。
網目に詰まった細かい汚れは、調理用ブラシや竹串を使って優しくかき出します。この時、金属製のたわしや先の尖ったものを使うと、網目を傷つけてしまうので避けましょう。
食器洗い乾燥機に対応している製品の場合は、食器洗い乾燥機で洗うこともできます。ただし、製品によっては食器洗い乾燥機に対応していないものもあるので、使用する前に必ず説明書を確認しましょう。高温のお湯や強い水流で洗うことで、より効果的に汚れを落とすことができます。
洗い終わった後は、清潔な布巾でしっかりと水気を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させましょう。水気が残っていると、サビの原因となるだけでなく、雑菌が繁殖しやすくなります。特に、持ち手の部分や網目の細かい部分は念入りに拭き取りましょう。
完全に乾いてから、清潔な場所に保管することで、カビやサビの発生を防ぎ、泡すくい器を長く清潔に保つことができます。
これらの手入れを習慣化することで、泡すくい器をいつも清潔な状態に保ち、気持ちよく使うことができます。また、適切な手入れは泡すくい器の寿命を延ばすことにも繋がります。
手順 | 説明 | 注意点 |
---|---|---|
洗うタイミング | 使用後すぐ | 食べ物の残りかすや油汚れがこびりつくのを防ぐため |
洗う方法 | 台所用中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく洗う | ゴシゴシこすると網目が変形・破損する恐れあり |
細かい汚れの対処 | 調理用ブラシや竹串で優しくかき出す | 金属製のたわしや先の尖ったものは網目を傷つけるので避ける |
食洗機の使用 | 対応製品であれば使用可能(説明書を確認) | 非対応製品では使用不可 |
乾燥 | 清潔な布巾で水気を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥 | 水気はサビや雑菌繁殖の原因となるため、持ち手や網目は念入りに拭き取る |
保管 | 完全に乾いてから清潔な場所に保管 | カビやサビの発生を防ぐため |
まとめ
泡すくい器、一見すると目立たない調理器具ですが、実は様々な場面で活躍してくれる、縁の下の力持ちと言えるでしょう。名前の通り、煮物やスープを作る際に出る灰汁や泡をすくい取るのに欠かせません。灰汁や泡を取り除くことで、料理の見た目が美しくなるだけでなく、雑味のない澄んだ味に仕上がります。
また、泡すくい器は、湯切りにも最適です。茹で上がった麺類や野菜を、お湯から素早く、そして丁寧に引き上げることができます。麺類の場合、お湯をしっかり切ることができるので、味が薄まるのを防ぎ、ソースがよく絡みます。揚げ物にも使えます。油から食材を引き上げる際、余分な油を切ることで、カラッと揚がり、食感も良くなります。
さらに、繊細な食材を扱う際にも、泡すくい器は役立ちます。例えば、柔らかく崩れやすい豆腐や、形を崩したくない煮魚などを、優しくすくい上げることができます。網目が細かい泡すくい器なら、小さな食材も逃さずキャッチできます。
泡すくい器を選ぶ際には、素材と網目の細かさに注目しましょう。丈夫で錆びにくいステンレス製がおすすめです。網目は、用途に合わせて選びましょう。細かい網目は、小さな灰汁や泡も逃さず、繊細な食材にも使えます。粗い網目は、麺類や揚げ物などの湯切りに向いています。
お手入れも簡単です。使用後は、洗剤とスポンジで洗い、よく乾かしましょう。網目に食材が詰まってしまった場合は、歯ブラシなどを使って丁寧に落とします。正しくお手入れすれば、長く使い続けることができます。
このように、泡すくい器は、様々な用途で活躍する便利な調理器具です。一つキッチンに備えておけば、料理の幅が広がり、仕上がりの質も向上すること間違いなしです。ぜひ、その便利さを実感してみてください。
用途 | 効果 | 対象 |
---|---|---|
灰汁・泡取り | 料理の見た目を美しく、雑味のない澄んだ味に | 煮物、スープ |
湯切り | 味が薄まるのを防ぎ、ソースがよく絡む、カラッと揚がる | 麺類、野菜、揚げ物 |
繊細な食材の取扱い | 優しくすくい上げ、形を崩さない | 豆腐、煮魚など |
種類 | 用途 |
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細かい網目 | 小さな灰汁や泡、繊細な食材 |
粗い網目 | 麺類や揚げ物などの湯切り |
お手入れ方法 |
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洗剤とスポンジで洗い、よく乾かす。詰まりは歯ブラシで落とす。 |