空揚げの魅力を再発見!
料理を知りたい
先生、空揚げって鶏肉だけじゃないですよね? 他にもどんな食材で空揚げが作れるんですか?
料理研究家
いい質問だね!鶏肉の空揚げは定番だけど、確かに他の食材でも作れるよ。例えば、魚、野菜、豆腐なども空揚げにできるんだよ。
料理を知りたい
へえー、野菜も空揚げにできるんですね!どんな野菜が合うんですか?
料理研究家
カボチャ、ナス、レンコン、ゴボウなんかがおすすめだよ。あと、キノコ類もおいしいね。旬の野菜を使ってみるのも楽しいよ。
空揚げとは。
「料理」や「台所」で使われる言葉、『空揚げ』について説明します。空揚げとは、材料に粉(片栗粉、小麦粉、葛粉など)をまぶして油で揚げた料理のことです。何もつけずに揚げたもの(素揚げ)を指す場合もあります。
空揚げとは
空揚げとは、食材に衣をつけて油で揚げた料理のことです。衣をつけることで、中の旨味を閉じ込め、外は香ばしく、中はふっくらとした仕上がりになります。家庭でも手軽に作ることができ、お弁当のおかずやお酒のおつまみとしても人気です。
空揚げに使われる衣の材料は様々ですが、代表的なものは片栗粉や小麦粉です。片栗粉を使うと、カリッとした軽い食感に仕上がります。一方、小麦粉は衣がしっかりとして、食べ応えのある食感になります。その他にも、米粉や大豆粉、葛粉など、様々な粉が使われます。これらの粉を単独で使うこともあれば、数種類を混ぜ合わせて使うこともあります。粉の種類や配合によって、食感や風味が変わるため、料理に合わせて使い分けることが大切です。
衣の作り方にも様々な方法があります。粉をそのまままぶす方法や、水で溶いて衣を作る方法、卵や牛乳などを加えて作る方法などがあります。衣の濃度やつけ方も、仕上がりに大きく影響します。薄い衣はカリッと軽く、濃い衣はサクサクとした食感になります。
空揚げの揚げ方にも、いくつかのポイントがあります。油の温度は170~180度が適温です。一度にたくさんの食材を入れると油の温度が下がり、べちゃっとした仕上がりになってしまうため、少量ずつ揚げることが大切です。揚げ時間は食材の大きさや種類によって異なりますが、中心まで火が通るように、じっくりと揚げることが重要です。焦げ付きを防ぐために、菜箸などで時々ひっくり返しながら揚げましょう。
衣をつけずに揚げる素揚げも、空揚げの一種とされています。素揚げは、食材そのものの味をダイレクトに楽しむことができます。衣がない分、油の温度や揚げ時間のコントロールが難しく、素材の持ち味を最大限に引き出す高度な技術が必要です。
空揚げは、家庭料理としてはもちろん、専門店の逸品としても楽しまれています。鶏肉だけでなく、魚介類や野菜など、様々な食材を空揚げにすることができます。下味をつけたり、揚げた後にタレをかけたりと、アレンジも自在です。ぜひ、色々な空揚げを試してみて下さい。
項目 | 詳細 |
---|---|
定義 | 食材に衣をつけて油で揚げた料理 |
衣の効果 | 旨味を閉じ込め、外は香ばしく、中はふっくら |
衣の材料 | 片栗粉、小麦粉、米粉、大豆粉、葛粉など |
片栗粉の効果 | カリッとした軽い食感 |
小麦粉の効果 | しっかりとした食べ応えのある食感 |
衣の作り方 | 粉をまぶす、水で溶く、卵や牛乳を加える |
薄い衣の効果 | カリッと軽い食感 |
濃い衣の効果 | サクサクとした食感 |
揚げ油の温度 | 170~180度 |
揚げ方 | 少量ずつ、中心まで火を通す、焦げ付きを防ぐため時々ひっくり返す |
素揚げ | 衣をつけずに揚げる空揚げの一種 |
素揚げの特徴 | 食材そのものの味を楽しめる、高度な技術が必要 |
食材 | 鶏肉、魚介類、野菜など |
アレンジ | 下味、タレ |
空揚げの歴史
空揚げの始まりは、はっきりとはしていませんが、遠い昔、中国から伝わった唐揚げがもとになったという話があります。その唐揚げとは、豆腐や野菜に小麦粉などをまぶして油で揚げた料理のこと。室町時代ごろに日本にやって来たと言われています。
時は流れ、江戸時代になると、天ぷらが登場しました。天ぷらは、魚介類や野菜に衣をつけて揚げる料理で、庶民にも食べられる揚げ物として広まりました。当時、油は貴重品でしたが、天ぷらは庶民にとって特別なごちそうだったのかもしれません。
「空揚げ」という言葉が出てきたのは明治時代以降のこと。西洋の料理文化の影響を受けながら、今の空揚げの形に近づいていったと考えられています。衣を付けて油で揚げるという調理法は、西洋料理からヒントを得たのかもしれません。
戦後になると、家庭でも簡単に揚げ物が作れるようになりました。油も手に入りやすくなり、空揚げは日本の食卓の定番となりました。子供から大人まで、みんなが大好きなおかずとして、広く親しまれるようになったのです。
時代とともに、鶏肉をしょうゆやニンニク、ショウガなどで下味をつけ、片栗粉や小麦粉をまぶして揚げるという、現在の空揚げのスタイルが確立されていきました。家庭の味として、様々な味付けや揚げ方が工夫され、それぞれの家庭で独自の空揚げが受け継がれています。
このように、長い歴史の中で変化を遂げながらも、空揚げは今もなお、日本の食文化に欠かせない料理として、多くの人々に愛されています。お弁当のおかずや、お酒のおつまみ、夕飯の一品として、様々な場面で楽しまれています。
時代 | 空揚げの変遷 |
---|---|
室町時代 | 中国から豆腐や野菜に小麦粉などをまぶして油で揚げる唐揚げが伝来 |
江戸時代 | 天ぷらが庶民の特別なごちそうとして広まる |
明治時代以降 | 西洋料理の影響を受け「空揚げ」という言葉が登場、現在の形に近づく |
戦後 | 油が手に入りやすくなり、空揚げが日本の食卓の定番となる |
現代 | 鶏肉に醤油やニンニク、ショウガなどで下味をつけ、片栗粉や小麦粉をまぶして揚げるスタイルが確立 |
様々な空揚げ
揚げ物は、食材に衣を付けて油で揚げる調理法で、香ばしい風味とサクサクとした食感が魅力です。その中でも、空揚げは衣が薄く、食材そのものの味を楽しめるのが特徴です。様々な食材で楽しむことができ、家庭料理の定番として人気です。
最も一般的なのは鶏肉の空揚げです。鶏肉は様々な部位を使うことができ、もも肉はジューシーで柔らかく、むね肉はあっさりとした味わいです。また、手羽先は骨周りの肉が美味しく、食べ応えがあります。鶏肉の空揚げの味付けは、醤油と生姜、ニンニク、酒を合わせたものが定番ですが、最近はカレー粉やハーブ、スパイスを使ったものなど、様々な味付けで楽しまれています。下味に漬け込むことで、鶏肉の中に味が染み込み、より美味しく仕上がります。
鶏肉以外にも、豚肉や魚介類、野菜なども空揚げに適しています。豚肉は脂の甘みと旨味が特徴で、一口大に切って揚げると、おつまみにも最適です。魚介類では、白身魚やイカ、エビなどがよく使われます。白身魚は淡白な味わいで、揚げることでふっくらと仕上がります。イカは弾力のある食感と、噛むほどに広がる甘みが楽しめます。エビは殻ごと揚げることで、香ばしさが増し、殻ごと食べられます。
野菜の空揚げも人気です。かぼちゃやナス、レンコン、きのこ類など、様々な野菜を空揚げにすることができます。かぼちゃはホクホクとした食感と自然な甘み、ナスはとろけるような食感が特徴です。レンコンはシャキシャキとした歯ごたえが楽しめ、きのこ類は旨味が凝縮されて、より美味しくなります。野菜は揚げることで甘みや風味が引き立ち、素材本来の味を堪能できます。
このように空揚げは、食材によって様々な味わいを楽しむことができます。衣の作り方や揚げ方、味付けなどを工夫することで、自分好みの空揚げを作ることができます。また、揚げたてはもちろん、冷めても美味しく食べられるので、お弁当のおかずにもぴったりです。
食材 | 特徴 | 部位・種類 |
---|---|---|
鶏肉 | 様々な部位を使い分けでき、家庭料理の定番。 | もも肉:ジューシーで柔らかい |
むね肉:あっさりとした味わい | ||
手羽先:骨周りの肉が美味しく食べ応えあり | ||
豚肉 | 脂の甘みと旨味が特徴。 | 一口大に切るのがおすすめ |
魚介類 | 白身魚、イカ、エビなどがよく使われる。 | 白身魚:淡白な味わいで、揚げるとふっくら |
イカ:弾力のある食感と甘み | ||
エビ:殻ごと揚げると香ばしい | ||
野菜 | 様々な野菜を揚げることができる。 | かぼちゃ:ホクホクとした食感と自然な甘み |
ナス:とろけるような食感 | ||
レンコン:シャキシャキとした歯ごたえ | ||
きのこ類:旨味が凝縮 |
揚げ方のコツ
美味しい揚げ物を作りたいなら、揚げ方のこつを覚えることが肝心です。一口に揚げ物と言っても、素材によって大きさや厚みは様々。それぞれの素材に合った揚げ方をしないと、美味しく仕上がりません。衣はべったり、中は生焼けだったり、逆に焦げてしまったりと、失敗の原因にもなります。
まずは油の温度管理が大切です。菜箸の先を油に浸すと、細かい泡がシュワシュワと穏やかに上がってくる状態が、大体170度から180度。多くの揚げ物に適した温度です。温度が低いと衣が油を吸ってべとべとになり、高いと表面だけが焦げて中は生焼けになってしまいます。温度計を使うのも良いですが、菜箸を使った方法でも十分に温度を測ることが可能です。
揚げ時間は素材の大きさや種類によって調整が必要です。火の通りにくい厚みのある肉や魚は、中までしっかり火を通すため、やや低い温度でじっくり揚げるのが良いでしょう。反対に、野菜などの火の通りやすいものは、高い温度でさっと揚げることで、歯ごたえを残し、美味しく仕上がります。
二度揚げも、衣をカラッと仕上げる有効な方法です。一度目は低めの温度でじっくり揚げて、内部まで火を通します。その後、油から上げて少し休ませ、二度目は高温でさっと揚げることで、余分な油が落ち、衣がカラッと揚がります。二度揚げは手間がかかりますが、食感の違いは歴然です。
揚げ油の種類も重要な要素です。サラダ油や菜種油など、香りが少なくクセのない油は、素材本来の味を邪魔しません。揚げ油は繰り返し使えるので、こまめに濾して保存すれば、数回は使用できます。しかし、揚げ油の種類によっては、繰り返し使うことで風味が変わってしまうものもあるので、注意が必要です。
このように、油の温度、揚げ時間、二度揚げ、そして油の種類。これらに注意することで、誰でも美味しい揚げ物が作れるようになります。ぜひ、こつを掴んで、美味しい揚げ物を作ってみてください。
項目 | 説明 |
---|---|
油の温度管理 | 菜箸で泡の状態を確認(170~180度が目安)。低いとべとべと、高いと焦げる。 |
揚げ時間 | 素材の種類と大きさで調整。厚みのあるものは低温でじっくり、火の通りやすいものは高温でさっと。 |
二度揚げ | 一度目は低温でじっくり、二度目は高温でさっと。衣がカラッと揚がる。 |
揚げ油の種類 | サラダ油や菜種油など、香りが少なくクセのないものがおすすめ。繰り返し使用可能だが、種類によっては風味が変わる。 |
空揚げを楽しむ
鶏肉の空揚げは、日本の食卓で親しまれている料理です。 家庭でも手軽に作ることができ、子供から大人まで幅広い世代に人気があります。外はカリッと、中はジューシーな食感が特徴で、その味わいは、ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにも最適です。
空揚げの魅力は、様々な味付けで楽しめるという点にあります。最も基本的な醤油味は、鶏肉の旨味を最大限に引き出し、素材本来の味を楽しむことができます。少し濃いめの味付けにすることで、ご飯との相性も抜群です。また、醤油にニンニクやショウガなどの香味野菜を加えることで、風味豊かで食欲をそそる一品に仕上がります。
アレンジも自由自在です。定番のレモンを絞ってさっぱりといただくのも良いですし、マヨネーズのコクと酸味が加わると、また違った美味しさを発見できます。大根おろしとポン酢を添えれば、あっさりとした味わいが楽しめます。さらに、タルタルソースをかければ、濃厚な味わいが鶏肉と絶妙に絡み合い、ご飯が進むこと間違いなしです。
空揚げは、様々な料理に活用できるのも魅力の一つです。丼物にすれば、ボリューム満点の一品になりますし、うどんやラーメンのトッピングとして加えれば、食感と風味のアクセントになります。また、お弁当のおかずにも最適です。冷めても美味しく食べられるため、行楽やピクニックにもぴったりです。
最近では、空揚げ専門店も増えており、様々な種類の空揚げを味わうことができます。定番の醤油味だけでなく、一味唐辛子や七味唐辛子を使ったピリ辛風味、黒胡椒を効かせたスパイシーな味付け、カレー粉をまぶしたエスニック風など、様々なバリエーションがあります。自分好みの味を見つけるのも、空揚げを楽しむ醍醐味と言えるでしょう。
特徴 | 詳細 |
---|---|
食感 | 外はカリッと、中はジューシー |
味わい | 鶏肉の旨味、ご飯のおかず、お酒のつまみ |
味付け | 醤油味(基本)、ニンニクやショウガ風味、レモン、マヨネーズ、大根おろしとポン酢、タルタルソース、一味唐辛子、七味唐辛子、黒胡椒、カレー粉 |
活用方法 | 丼物、うどん/ラーメンのトッピング、お弁当、行楽やピクニック |
種類 | 定番の醤油味、ピリ辛風味、スパイシーな味付け、エスニック風 |