万能選手！バットを使いこなそう

万能選手！バットを使いこなそう

バットってどんな道具？

調理器具の中でも、縁が高くなった長方形の”バット”は、様々な場面で活躍する万能選手です。材料や大きさ、深さも様々で、それぞれの特徴を理解することで、調理の効率をぐんと上げることができます。

まず、バットの材料を見ていきましょう。代表的なものは、ステンレス、ホーロー、プラスチックの３種類です。ステンレス製は、頑丈で熱を伝えやすいのが特徴です。例えば、揚げ物をした後に、揚げたての熱気を冷ますためにステンレスのバットを使うと、衣がサクサクに仕上がります。また、熱い鍋を一時的に置く場所としても重宝します。ホーロー製は、表面がガラス質で覆われているため、酸に強く、食材の匂いが移りにくいのが利点です。そのため、マリネ液に漬ける際や、匂いの強い食材を扱う際に最適です。また、汚れも落としやすく、清潔に保ちやすいというメリットもあります。プラスチック製は、軽くて扱いやすく、冷蔵庫での保存に便利です。下ごしらえした野菜などを一時的に保管したり、冷蔵庫で漬け込み料理をする際に役立ちます。ただし、熱には弱いので、熱いものを乗せるのは避けましょう。

次に、大きさについてです。バットは、小さいものから大きなものまで様々なサイズがあります。少量の食材を扱う場合は小さいバット、大人数分の料理を作る際は大きいバットと、作る料理の量に合わせて選ぶことが大切です。また、収納スペースも考慮して選ぶと良いでしょう。

最後に、深さです。バットには浅いものから深いものまであります。浅いバットは、揚げ物の衣を付けたり、材料を広げて冷ますのに適しています。一方、深いバットは、たくさんの材料を混ぜ合わせたり、漬け込み料理に最適です。このように、材料、大きさ、深さを料理に合わせて選ぶことで、バットは調理をよりスムーズに進めてくれる心強い味方になります。

下ごしらえに大活躍

調理の下準備をする上で、欠かせない道具の一つがバットです。その平たい形と適度な広さは、様々な場面で活躍してくれます。例えば、肉や魚に調味料をなじませる作業を考えてみましょう。バットに材料と調味料を入れ、軽く混ぜ合わせるだけで、全体に味が均一に行き渡ります。もし、深い器を使って同じことをしようとすると、どうしても底の方に調味料が溜まってしまい、味が偏ってしまうことがあります。バットの平たい形状は、材料と調味料を混ぜ合わせる際に、ムラなく味をなじませるのに最適なのです。

また、野菜を切ったり、皮をむいたりした後の一時的な置き場所としても、バットは大変便利です。例えば、複数の野菜を調理する場合、それぞれを別々のバットに入れておけば、混ざってしまう心配がありません。キュウリ、トマト、レタスなど、異なる野菜を別々のバットに置いておくことで、調理の順番を間違えたり、水気を含んだ野菜同士が触れて風味が変わってしまうことを防げます。また、揚げ物をするときにも、バットは大活躍します。小麦粉、溶き卵、パン粉をそれぞれ別のバットに入れて並べておけば、衣付け作業がスムーズです。材料を一つずつバットに移しながら衣を付けていくことで、均一に衣が付き、カラッと揚がり、見た目も美しく仕上がります。

さらに、バットは食材を冷やす、または常温に戻す際にも役立ちます。冷蔵庫から出したばかりの肉や魚をバットに広げて置いておけば、素早く常温に戻すことができます。逆に、加熱した料理を粗熱を取りたい場合も、バットに広げて置いておくことで、効率よく冷ますことができます。このように、バットは調理の下準備において、多くの用途で活用できる、まさに万能な道具と言えるでしょう。

お菓子作りにも使える

お菓子作りにおいても、バットは様々な場面で活躍する、万能な道具です。その活用方法は、料理と同様に多岐に渡ります。

まず、クッキーやパイ、タルトなどを作る際、生地を冷蔵庫で冷やす工程でバットが役立ちます。生地を麺棒で伸ばした後、バットの上に載せて冷蔵庫に入れることで、生地が均一に冷え、作業がしやすくなります。冷蔵庫から出した生地は、冷えて固まることで、型抜きもしやすくなります。また、生地を均一に冷やすことで、焼きムラを防ぎ、美しい焼き上がりを実現できます。

次に、スポンジケーキを作る際にも、バットは重要な役割を果たします。生地を焼く前に、バットに流し込んで表面を平らにならすことで、均一な厚さのスポンジを焼くことができます。こうすることで、焼きムラを防ぎ、綺麗に焼き上がったスポンジは、デコレーションもしやすくなります。

さらに、チョコレートを扱う際にも、バットは役立ちます。テンパリングと呼ばれる、チョコレートの温度を調整する作業を行う際に、バットを用いることで、効率的に作業を進めることができます。溶かしたチョコレートをバットに薄く広げ、温度を調整することで、艶があり、滑らかなチョコレートを作ることができます。

このように、バットは、お菓子作りにおいても、生地を冷やす、成形する、温度を調整するなど、様々な用途で活用できます。大きさや材質も様々なバットがあるので、作るお菓子に合わせて適切なバットを選ぶことで、より効率的にお菓子作りを楽しむことができるでしょう。

保存にも便利

調理や下ごしらえに役立つだけでなく、食材の保存にも便利なのがバットです。様々な材質のバットがありますが、それぞれに適した保存方法があります。

特に、プラスチック製のバットは冷蔵庫での保存に最適です。作り置きのおかずや、刻んだ野菜、肉や魚介類など、様々な食材を保存できます。バットに食品を入れてぴったりとラップをかければ、冷蔵庫内の棚に重ねて収納できるので、場所を有効活用できます。また、ラップをすることで、食品の乾燥を防ぎ、他の食品の匂いが移るのも防ぐことができます。食品を新鮮なまま保存できるので、忙しい毎日でも、食事の準備が楽になります。

ステンレス製やホーロー製のバットの中には、オーブンで使えるものもあります。これらのバットは、調理した料理をそのままバットごと保存するのにも便利です。例えば、オーブンで焼いたグラタンや焼き野菜などを、粗熱を取ってから冷蔵庫に保存することができます。熱に強い素材なので、熱いままでも安心して使えますが、冷蔵庫に入れる際は、他の食品への影響を避けるためにも、必ず粗熱を取ってからにしましょう。

また、ガラス製のバットは、透明なので中身が一目で分かります。冷蔵庫に何が入っているかすぐに確認できるので、食品の無駄を減らすことにも繋がります。ガラス製は匂い移りしにくいという利点もあります。

どの材質のバットを使う場合でも、食品を保存する際は、清潔なバットを使い、食品を詰めすぎないようにしましょう。空気が十分に循環するようにすることで、食品の鮮度をより長く保つことができます。また、保存期間が長くなる場合は、冷凍庫での保存も検討してみましょう。ただし、液状の食品を保存する場合は、内容物が膨張してバットが破損する可能性があるので、注意が必要です。

お手入れも簡単

調理器具の中でも、バットは様々な用途で活躍してくれる頼もしい味方です。お菓子作りに、下ごしらえに、そして保存にと、一つあると大変便利です。そんな便利なバットですが、お手入れが簡単であることも大きな魅力です。

多くのバットは食器洗い乾燥機に対応しています。調理後の片付けに時間をかけたくない時や、油汚れがひどい時などは、食器洗い乾燥機を使うのがおすすめです。高温のお湯と強力な水流で汚れをしっかりと落としてくれますので、手洗いの手間を省くことができます。ただし、素材によっては食器洗い乾燥機に対応していないものもありますので、使用する前に確認しておきましょう。

もし手洗いをする場合は、柔らかいスポンジと中性洗剤を使用しましょう。ゴシゴシとこすり洗いすると、バットの表面に傷がついてしまうことがあります。特にプラスチック製のものは傷がつきやすいので、優しく丁寧に洗うことが大切です。ステンレス製やホーロー製のバットは比較的丈夫なので、多少強くこすっても問題ありませんが、金属製のたわしなどは避けましょう。表面に傷がつくと、そこから錆びが発生する原因になります。

洗剤で洗った後は、水でしっかりとすすぎ、洗剤が残らないようにしましょう。洗剤が残っていると、食品の風味を損なったり、変色したりする原因になります。すすぎが終わったら、清潔な布巾で水気を拭き取ります。水気が残っていると、カビや雑菌の繁殖につながるため、しっかりと拭き取ることが大切です。特にプラスチック製のバットは、水分を吸収しやすいので、念入りに拭き取りましょう。また、熱湯に長時間つけ置きすると変形する恐れがありますので、気を付けましょう。しっかりと乾燥させた後、風通しの良い場所に収納すれば、より長く清潔な状態を保つことができます。

様々な種類がある

調理器具の中でも、何かと便利なのがバットです。用途に合わせて様々な種類があり、材質、大きさ、深さ、形状など、どれを選ぶかによって調理の効率や仕上がりが大きく変わってきます。まず材質ですが、ステンレス、ホーロー、プラスチック、アルミニウムなどがあります。ステンレスは錆びにくく丈夫で、熱伝導率が良いので、お菓子作りにも適しています。ホーローは表面がガラス質なので、匂いや色が移りにくく、酸やアルカリにも強いのが特徴です。プラスチックは軽くて扱いやすく、価格も手頃ですが、熱には弱いので注意が必要です。アルミニウムは熱伝導率が良く、軽くて丈夫ですが、酸に弱いため、柑橘類などの酸性の食材には向きません。

大きさも様々で、少量の和え物に適した小さなものから、大人数の揚げ物に使える大きなものまであります。家族の人数や作る料理の量に合わせて最適な大きさを選びましょう。小さすぎると食材が入りきらず、大きすぎると収納場所に困ることもあります。深さも、浅いものから深いものまで様々です。浅いものは揚げ物の衣付けや、野菜の水切りなどに便利で、深いものは下ごしらえやマリネ、保存容器としても使えます。

最近では、使いやすさにこだわった様々な形状のバットも販売されています。角が丸くなっているものは、洗いやすく、食材が詰まりにくいというメリットがあります。持ち手がついているものは、冷蔵庫からの出し入れや、持ち運びに便利です。また、重ねて収納できるタイプは、キッチンスペースを有効活用できます。調理のしやすさや収納のしやすさも考慮して、自分の調理スタイルやキッチンの環境に合ったバットを選びましょう。様々な種類を揃えておけば、料理の幅も広がります。